2014年8月6日~8月18日のタンザニアぶらり登山&サファリ旅の記。
将来、歳喰った時の為の備忘録としてココに記す。
【前夜までの「タンどう」】
登山DAY4。8/11。バランコキャンプを発った我々は、標高4,000m前後の登山道を相変わらずポレポレ歩くのである。高度順応日の今日は、昼過ぎには今夜のお宿・カランガキャンプに到着する予定。天気はまたしても霧の中。雲の切れ間からは、時折キリの山頂が顔を覗かせるのであった。
…ハイっ!と言うわけでですね。
いい加減に山頂に行けよっ!という無言の圧力もヒシヒシと感じつつ、なんとか皆様方のご期待(?) の声にお答えしたいと存じます。
バランコウォールを登り切った四日目最初の小休憩。
朝方に見られた青い空とキリの山頂は徐々にガスの中へと迷い込み。
周囲の視界が失われた中に、突如として現れた腰掛けられるほどの大きさの岩がゴロゴロとしている場所。
同行のチームPEPEPメンバからの差し入れチョコなどを口に運び、水分を補給しているときだった。
キャンプ地を我々より後に出発したのであろう幾つかのクライマーグループ達が、目の前の登山道を追い抜いて行くのが目に入った。
霧の中から突如現れた幾つかのグループ。
その中には、二日目辺りから我々チームと抜きつ抜かれつを繰り返していた、一人の日本人女性の姿もあった。
「どんな事情があるのか知らないけれども、キリを一人で登ってみようなんて思うのはスゴいなぁ〜」
世界一の登山者数を誇ると言われる、東京近郊憩いの山にプラッと訪れるのとは訳が違うし。。モチロン、ガイド帯同故に丸っきりの一人登山では無いにしろ、なかなかスゴい行動力だなぁ〜なんて思ったりしてました。
そして別のグループ。今度は、カップル(だと私が勝手に断定している)若い男女2人組。
「どんな事情があるのか知らないけれども、キリをカップルで登ってみようなんて思うのはスゴいなぁ〜」
愛と夢を振りまくネズミのカップルなんて一切出てこないプロメテウス山なのに。。モチロン、冬山登山の格好がゲレンデが溶けるほどのマジックを産みだす可能性は否定しませんが、なかなか羨ましい登山スタイルだなぁ〜なんて思ったりしてましたwww
この日は、視界も良くなく。
ただただキャンプ地に向け、ひたすらに標高4,000m程度の平坦な登山道を歩くだけ。
正直、コレと行った思い出話も特になかったりして。
あるとすれば、霧の中から突如として現れた韓国人グループとか。
というのも、昨夜のキャンプ地でも、途中の登山道でも、一切居合わせた記憶が無かったハズの総勢30名くらいのパーティ。
いつの間にか我々に追いつき、追い越していった謎の大集団。
一体どこから出てきたのであろうか? 今以て不思議な集団であった。
事前のブリーフィング資料によると。
本日は高度順応日ということで、あまりアップダウンの無い登山道と聞いていた訳だったのですが。
キャンプ地へ到着する直前、最後の場面で我々の前に立ちはだかったのが、見るだけで音を上げてしまいそうになる急登だった!
写真じゃ、その急登加減があまり伝わらないのですが。
なんせ天気も悪く、なかなか寒く。その上、流石に酸素も薄くなってる中での急登。
流石にこの時は、ちょっとリアルに音を上げそうになっちゃいました。
本日のお宿・カランガキャンプはこの坂の上。
「もう少し、もう少し。。」
心の中でつぶやきながら、ふとアタマをあげると。
坂の上から、バケツのような容れ物をアタマに抱えたポーターさん達が降りてくるのが目に入った。
聞くところによると。
キャンプ地には水場がない故、この坂の登り始めにある谷川の水を汲んで運んでいるという。
「うへ〜!! ただ歩いて登るだけでも辛いのに。。。」
こりゃ、一滴も水を無駄には出来ないなぁ〜。そんな気にさせました。
そうこうしているうち、四日目のお宿・カランガキャンプ地に到着です!
ついに、アタック開始まで36時間を切った頃でした。
第48夜へつづくっ!