キリマンジャロ登山

タンザニアどうでしょう 第38夜

2014年8月6日~8月18日のタンザニアぶらり登山&サファリ旅の記。
将来、歳喰った時の為の備忘録としてココに記す。

【前夜までの「タンどう」】
登山DAY3。8/10。枕が変わると中々寝付けないおいらは、標高が富士山頂ほどにもなるキャンプ地・シラーケーブで翌朝を迎える。…ワクワクする興奮を抑えられず、そして数日後に迎える山頂アタック日のことを考え余計に神経が高ぶり。。。結局、寝ようと思うとますます寝られない。まんじりともしない夜を過ごしたのだった。

タンザニア時間で日付が変わった8/10の深夜。

このキリマンジャロ登山の為に購入して持参した冬山装備の数々。中でもシュラフの使用可能限界温度はー30℃! そんな気温、冬の旭川で野宿でもしない限り、そうそう使う機会なんて訪れそうもしない耐寒性ナンですが。…ここキリマンジャロでは、お陰様で寒さを全く心配することもなく、快適な夜を迎えることができたのでした。。。

んが、しかし。。
そう、しかしなのである。。。。

…。

「…!」

。。

「………。。。」

「。。。。。」

「…ね、寝られないんですけど。。。orz」

んなんですよねー。
おいら、枕が変わるとなかなか寝られない体質。…要は、神経質な性格なようで。。。

タンザニア到着日のホテルでは一睡も出来ず。そのお陰か、一泊目のテントでは3時間程度は寝られていた。しかし二日目の山行は緩やかな道程、加えて昼過ぎには到着する短時間の行程。故にそれほどの疲労もなく、、、

…結局、疲労度<興奮度となり、寝ようと思うと逆に意識はクリアに冴え渡り。
エンジン全開でギンギラギンに輝きまくった眼球は、閉じた瞼をこじ開けんばかりに激しく踊り出している気分。

意を決して気を沈める!
寝てやる!

…。。。

「・・・」

「。。。。。」

…。

「…だ、ダメだぁ〜」

沈めた気が気になって気になって、もうどうしようもない 笑

充分な睡眠が摂れないでいると、高山病になっちゃうかも知れないしぃ、、、。
高山病になっちゃうと、山頂アタックが出来なくなるかもだしぃ、、、。
山頂アタック出来なくなるなんて、そんなこと、考えるだけで余計眠れないし、、、、。

あせる!

あせる、あせる!!

焦れば焦るほど眠れない。眠れない魔のトライアングル。最悪の展開。。。

…。

ええ、気が付くと、外は朝でした (^_^;)

結局、ほぼ一睡も出来ずに迎えた山行三日目。8/10のキリマンジャロ。



6:30過ぎ、給仕係のゴディさんと添乗のマロン隊長が、各テントを廻って暖かい飲み物を配り始める。

テントの外に出てみると。
富士山頂ほどの標高は、新鮮で凍てつく朝の空気に充ち満ちており。
それまでの徹夜明けな、あの睡怠いモヤモヤした自分の身体は、一気に目を覚ます!

「あれ? 行けるぞ?」

普通だったら、明らかに怠くて怠くてしょうが無いハズの睡眠時間なのに。
キリマンジャロに居るという興奮、そして緊張感が身体の疲労スイッチをディスエイブルしてしまったようで。。。

昨日に引き続き、お粥の出る朝食を楽しみ。
足早に出発の支度を調え。

そして8時前。三日目の山行が始まった。

今日以降。
遂に、常に富士山頂越えの高さを歩くことになるという。自分に取っても未知の体験が始まるのだった!

…しかし。連日の睡眠不足は、高度に比例し、徐々に私の身体を蝕んでいくことになるのでした。それに気が付くのはもう少し先のことになるのですが。。。

(C) Queen Elsa of Japanese Alps

第39夜へ!

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