2014年8月6日~8月18日のタンザニアぶらり登山&サファリ旅の記。
将来、歳喰った時の為の備忘録としてココに記す。
【前夜までの「タンどう」】
登山DAY2。8/9。昼過ぎにキャンプ地に到着した我々。昼食と恋バナを楽しんだものの、時間をもてあました東京組はキリマンジャロをモデルに、大スケッチ大会!それでもまだまだ時刻は16時前。夕食までの時間、キャンプ地周辺を散策することにしたのだった。
時刻は16時過ぎ。
我々は、ちょっとした時間つぶしにと。
キャンプ地から片道1時間弱ほど離れた、別の登山ルートの宿泊場所でもあるシラーハットへと向かうことにしたのだった。
やや傾きかけた陽の光。暑くもなく、寒くもない気温。
都会の喧噪を知らない大地は、まるでボブロスの絵画の如く。リキッドホワイトを下地にして、時間が止まったような幻想的な風景が目の前に広がっていた。
何処までも殆ど平坦に続く土地を、お気楽に歩いて行く我々8人 とガイドのサイモン。
そして1時間弱のハイキングの末に到着したシラーハット。
そこは日本では決して見ることの出来ない巨大な空間。
これまでは木々に遮られ気付かなかったんだろうけど、人間の存在を微塵も感じられない物言わぬ大地の姿に思わず感動。息をのんだ。
特段キレイと言える景色が広がっていたわけではない。そして感動的なグラデーションに彩られた夕日が輝いていたわけでもないのだけれども。ただただ広がり続ける風景が、まるでオクタゴンスピーカから響く音の様。あらゆる方向から身体全身に迫ってくる感じ。
「おお、、、この風景はスゴいな・・・。」
後に知ったことですが。我々が登った翌月、2014年9月のこの地において。
世界で初めて、キリマンジャロ結婚式を催したアメリカ人カップルがいるとかいないとか。
「こんな迫る景色の披露宴会場なんて、いくらお金を積んでも、そうそう叶えられない贅沢だよなぁ。。。」
景色を暫し堪能する我々。背中は常に、キリマンジャロ山頂に見守られている。
丁度の良い時間つぶしを終え、18時前。
無事、今夜のお宿のキャンプ地に戻ってくる。
さっきよりも傾いた太陽が、テントを長く赤く染め始めていた。
第37夜へ!