2014年8月6日~8月18日のタンザニアぶらり登山&サファリ旅の記。
将来、歳喰った時の為の備忘録としてココに記す。
【前夜までの「タンどう」】
登山DAY1。8/8夕方、初日のキャンプ地に到着した自分は、夕食までの時間を自分のテントで過ごす。ヒンヤリと冷たい曇天の標高3,000mに漂う空気はやがて、登山開始から一度も足していなかったある用事を私に思い出させるのだった。。。
キャンプ地といっても、日本のキャンプ場のようにBBQの為の調理小屋があるわけじゃない。水道も無ければ、電気もない。当然、夜に多くの蟲舞う電灯さえもない。有るのは、テントを張るのに偶然都合が良かっただけの大自然の平らな土地。
まさに何もない土地での生活は初めての経験では無かったにしろ。大都会の利便さに慣れ果ててしまっている自分にとっては、日常忘れてしまいがちな「有り難さ」を痛感する。
…とはいえ。何もかもないとは言っても、何かはあるノダ。
そう、大と小!
だって人間だもの。。。出物腫れ物所嫌わずなんちゅなコトも申しますでしょ?笑
7年前に行ったエジプト・白砂漠での一泊キャンプ。
あの時もそうだったけど、、、360度ぐるり地平線に囲まれた砂の大地。何もない周囲に、自分を運んだジープがポツンと有るだけの世界。
大をもよおし、ガイドに尋ねた。
「トイレは何処ですか?」
ガイド答えた!
「ココ全部がトイレだっ!」と。
。。。まぁ〜、そうなりますよね(^^;)
…。
そんな経験もあり。電気水道の通っていない、ここキリマンジャロでのテント生活。きっとトイレも野○○に近いモノになるんだろうと、半ば諦め想像していましたよ。ええ。きっと、きったなぁーい!くっさぁーい!そんなトイレなんだろう、と。
そういえば、はるか昔、幼い頃。
両親のハナシによると、当時住んでいた北海道・道東のアパート。毎冬、くみ取り式和式便座の中には、フローズンバベルの塔が顔を出していたとか、いないとか。。。
……お食事中の皆様方、失礼<(_ _)>
ちなみに、私の記憶に残る、今までで一番強烈だったトイレ。
それは南アルプス・北岳肩の小屋にあった。
最近、新しく建て替えられたようですが、以前のトイレ、、、いやトイレと呼ぶのは語弊があるか?。。。というか、そう、あの「便所」は凄かった!
その臭いたるもんや、想像を絶するというか、なんというか。だって、奥さん!信じられます?便所の戸を開けるやいなや、もう一つ匂いのドアがあるんですよ!? つーん、もぉわぁ〜〜っと。
文章では決して伝えられないあの匂い。。。あの時の心持ちは、、強いて言えば、アンモニアの海にダイビングをする気分とでもいいましょうか。。。狭い個室には、あの白い陶器の便座は見つけられず。床にはポッカリと空けられた只の穴があるのみ。同行者は耐えられず、結局夜を徹し便意を我慢して下山したほど。。。
え?二番目に記憶に残るトイレはどこかって?
うーん。。。インド・ムンバイにあった鉄道駅のトイレかな。
いや、向こうのトイレって、基本、便座の横におしりをウォッシュするシャワーがあるんですけどね。そしてみなさん、きっと大胆に洗われるんでしょうね?……、いや、なんつーか、こう、床が水浸しって言うか、、、いや、浸しっていうのは甘い言い方でして、、、もう床上浸水状態だったんですよね。。。なんと言うんですかね〜、いや色々プカプカ浮いていたっていう。。。それも個室だけじゃ無し、トイレ中がです。。。
(^^;)
閑話休題。
そんな経験があったお陰なのでしょうか。
最悪の事態も想定し、日本出発前から覚悟を決めてやってきた、ここキリマンジャロのトイレ。
夜中に用を足すときの為にも、今まだ明るいうち下見ついでに便所事情を調査することにしたおいら。
正直なハナシ、なかなかシテーボーイなわたくし。自慢じゃ無いですけど、汚いトイレは大の苦手! 普段、日本で登山するときなんかも、二泊であれば、大せず我慢して降りてしまいます。あんな不潔でばっちぃところで、あろうことか自分のおしりをさらけ出すなんて!考えただけでも身震いする。。。
しかし、一週間の山旅。流石に我慢は出きんだろう。。
どうせするなら、今のうち。
早めに行って、慣れてしまおう!
意を決し、テントから抜け出したおいら。
20mも離れていない、テント場から気持ちだけ離れた場所にソレはあった。丁度、電話ボックス2つ分くらいの大きさ。木で造られた、屋根のある小屋。
「なんだぁ〜、意外としっかりしてるじゃない!」
ある程度、安堵の表情。
北岳のトイレに辟易していたおいらは、予想を上回る小綺麗さに、ココがホントにトイレかと逆に疑ってしまう 笑
そして戸を開け、中に入って再びの感動。
「くさくなぁーい!」
電気は通っていないので、夕方の薄暗い光はもはや小屋の中に届かず、真っ暗の闇。
持ってきたヘッドライトを照らすと、ある程度予想していたおとりの床に穴。
若干の匂いはあるモノの、しかし北岳のトイレと比べりゃここは天国。
「あっ!行けるかも!笑」
標高が高く気温も低いお陰なのか、あまり臭わず。
お世辞にもキレイとまでは言えないまでも、わりと普通のしっかりしたトイレ。
。。。
いやー、人間、予想を上回るコトには感動さえ覚えるんですね!笑
事前の思い込みが低かっただけに、感動の振れ幅が大きかったようです。。。
キリマンのトイレは汚くない!
…ま、モチロン人によりけりでしょうがね(^^;)
気をよくしてトイレ小屋を出ると。
左手に、もう一つ。電話ボックス大のテントが佇んでいた。
後に聞くところによると。
それは主に欧米人向けの、便座が完備された、所謂洋式スタイルのポータブルトイレであるということだった。
どうやら、彼らにはアジアンスタイルのトイレはお尻に合わないようで?
でも、他に聴くところによると。
欧米人も、誰が座ったかも、いつ洗われたかも判らない不潔な便座に腰を下ろすよりも、何も触る必要の無い和式スタイルの方がイイというご意見の方も居るようで。。。
ま、好みの問題ですな。
……ふぅ、気付けばトイレ話で一夜使っちゃったwww
次回、遂に?初日の夕食タイムです!
とうとう第31夜へ!