キリマンジャロ登山

タンザニアどうでしょう 第18夜

2014年8月6日~8月18日のタンザニアぶらり登山&サファリ旅の記。
将来、歳喰った時の為の備忘録としてココに記す。
 
【前夜までの「タンどう」】
8/6夜、腰痛を抱えるおいらは、成田を発った飛行機で約11時間の苦行(フライト)に耐え、現地時間8/7午前3時にやっとの思いでカタール・ハマド国際空港に到着。乗り継ぎの約4時間を経て、いよいよタンザニア・キリマンジャロ国際空港に向かうのであった!

 

いよいよ、アフリカ大陸最高峰キリマンジャロを抱えるタンザニアへ出発!
 
添乗のマロン隊長を含めた大阪組5人とも無事合流。
前年のマレーシア・キナバル登山でもご一緒した面々との久しぶりの再会を喜びつつ、沖止めの待合室で暫し待つ。
 

Photo by Queen Halfpants I

 

Photo by Queen Halfpants I

 
 
 
アフリカ大陸は、7年前のエジプト旅行以来。
否が応でも自然に胸が高まる。
 
そういえば。
飛行機の中では映画に夢中で。結局、一度もそのページを捲らなかった、現地の公用語であるスワヒリ語会話帳を、ココで初めて取り出す。一夜漬けならぬ、30分漬けww
 
 
「まずは、やっぱり『こんにちは!』と『ありがとう!』からだよな。。」
 
「Jambo!、、それに、Asante!ね」
 
「なるほど。。。」
 
 
 
「『Hakuna matata』!!」
「 へぇ〜、あのライオンキングの『ハクナマタータ』って、スワヒリ語だったのね!」
 
「っと、意味はやっぱり『しんぱいないさぁ〜』なのかしら??」
 
…。
 
「『大丈夫、問題ありません』か。」
「会話帳に普通に出てくるっていうことは、、、みなさん日常会話で当たり前に使う言葉だったのねww」
「…やっぱり唄いながら言う単語ではなかったのねー 笑」
 
 
 
…。
 
「なになに? 熊本出身の女性は要注意!ですって!?」
 
「どして??」
 
 

 
。。
 
 
「なになに、『クマ』が『○×△』を意味し、『モト』が『◎×い』www」
 
「…たしかに、自己紹介でうかつに言うと、勘違いな事件が発生するかもなぁ〜笑」
 
 
 
 
英語圏で「ポケモン」って言って引かれちゃう類いのハナシか。
 
 
そういえば。
7年前のエジプト西方砂漠でお世話になったベドウィンのおじさん達との会話を思い出す。
 
バフレイアオアシスのおじさんの家に集合してくれた一族の野郎たち。
男だけが揃うと、どうしても会話の中心はアッチの方に収束してしまうノダ。。。笑
 
そう、世界性事情勢!
 
求められるまま、医学的専門用語におけるアラビア語と日本語の違いについて意見交換会を実施した次第。
 
 
 
 
そして今回の登山。
 
キリマンジャロでは、ガイドの帯同が必須。
野郎ガイドたち4人が、我々8名のパーティーを山頂へとサポートしてくれるという。
 
事前の情報によれば。
彼らは暇さえあれば、我々には理解できない現地のチャガ語を操り、そうれはそれはもう卑猥談を楽しんでいるという?
 
私としては、ぜひともその会話の輪に交わりたい!
 
 
事前に入手していたチャガ語は「ナンババカ!」の一語のみ。
しかしその時点では、その意味は教えてもらえていなかったのだった。。
 
なんでも、その一言を口にするだけで、初対面なガイドたちとの心の壁が、一瞬のうちに崩壊するという。まるで巨大な天空の城さえ崩壊させる「バルス!」のような呪文…らしい。
 
 
この一語で、一体何処まで猥談の輪に加わることができ。
そして彼らとの会話に華を咲かせてやれるのだろうか。。
 
楽しみである。
 
 
 
 
 
そうこうしているうち。
搭乗開始のアナウンス。
 
搭乗券を提示しバスに乗り込むため、行列に並ぶ我々8人。
 
 
我々の行き先はキリマンジャロ国際空港ではあるものの、飛行機は途中、タンザニアの実質的首都であるダルエスサラームを経由する。
 
そのためか。
仕事や観光で乗り込むと思われるフツウの格好をした同乗の人々。
 
 
一方の我々姿はわりと特殊。
 
なんせ、靴は登山靴だし。
飛行機に乗るのに、まるでこれから山にでも登ろうかという服装と荷物。(まぁ、実際登るんわけなんだけども。。)
 
 
それでも周りを見渡すと。
二割くらいの乗客が同じ格好。
あきらかにキリマンジャロを目指す仲間達。
 
 
ちょうど後ろに並んでいた白人女性二人組も、これから登山するかのような雰囲気。
オーストラリアからやってきたという彼女たちが、ふと我々に話しかけてくる。
 
 
「(モチロン流暢な英語で)あなたたちもキリに登るのね!」
 
(我々)「もちろん!!」
 
 
 
二人のうちの一人は、以前日本に住んでいたことがあるらしい。
なんでも都内の○○○○で英会話の先生をしていたとか。
 
そして、浅草や柴又の思い出話を聞かせてくれた。
 
 
「(意訳) 浅草とか柴又の街並みってホント素敵だったわ!」
「(意訳) お寺とか、歴史的な街並みがもうホント素敵!!」
「(意訳) でもねぇ、一つ不満があったのよ。」
 
 
私 (心の声)「ご不満ですと!? オリンピックを控えた東京にご不満があると!?」
私 (心の声)「いやいや、それは貴重なご意見として、帰国後直ちに都知事に遺憾の意を表明しておくからおしえてちょ!」
 
 
(我々)「What??」
 
 
 
「(意訳) 素敵な街並みにどうしてマクドナルドがあるのかしら。。。興醒めだわぁ〜」
 
 
 
(我々)「・・・(^^;) うーん、たしかにそうかもですね。。」
 
 
 
 
ま、たしかに外国の方からみたら、そうなんでしょうね。。
歴史的な街並みイメージとのギャップ。期待と現実。
 
個人的なハナシ。
自分もエジプトに行った際、スフィンクスの目線の先にケンタッキーを見つけたときには、若干の興醒め感湧いたもんな〜 笑
 
 
 
そして彼女たちが核心を突く質問をしてきた。
 
「(意訳) そういえば、どうしてあなた達はキリに登るの?」
 
 
聞くところ、彼女たちが登るのは誕生日の記念の為だという。
 
 
。。。誕生日の記念というだけで!
ふらりとキリマンジャロに登りにくるって発想自体、おったまげた自分。
さすが外国の人々は活動的だよなぁ〜と思った次第。
 
外国の、特に所謂エリートな方々のアウトドアな活動のスケールはホント驚くよなぁ〜と。
 
例えば、最近聞いたある欧米人。
ちょっと一ヶ月の休暇が取れたので、海外でカヌー生活に来たんだとか。
そんなハナシは至る所で耳にする。
……まぁ、これが農耕民族だった日本人との違いなのか?
 
かなり憧れな生活。
 
 
 
 
うーん。自分がキリマンジャロに登りに来た理由かぁ。。。
なんでだったっけなぁ。。。
 
 
イマイチ、コレという理由が思い出されなかった自分。
なんとなくの憧れで来てしまっていた自分に気付く。
 
 
 
 
すると、大阪組の参加者Tさんが間髪入れずにこう答えた!
 
「え?キリマンジャロに登る理由??」
「そんなの、自慢したいからに決まってるじゃないの!笑」
 
 
 
。。。たしかに(^^;)
 
間違いないな、と思ったのでした。
 
 
 
そして第19夜へ!
 
 

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