2014年8月6日~8月18日のタンザニアぶらり登山&サファリ旅の記。
将来、歳喰った時の為の備忘録としてココに記す。
【前夜までの「タンどう」】
午後休暇を取得した8月6日、遂に出発当日!! 帰宅ラッシュを避けて早めに到着した成田空港第2ターミナル。国際空港ゆえのワクワク感に包まれながら、いよいよ出国。13日間の登山&サファリ旅が始まったのであった!
2014年8月6日
日本時間 PM21:08
ワンワールドな私 故なのか。
航空会社を選べないツアーでさえ、不思議とこれまで成田第1ターミナルを利用したことが一度もない。
今回のツアーで搭乗したのはカタール航空。
少し前にワンワールドな航空会社になったとかで、やはり、またまた第2ターミナルからの出発。
そして、実は初めてのカタール航空。
中東系の航空会社と言うだけで、もう、なんだか凄そうなイメージしか持ち合わせていない自分。
まして腰痛持ちの私です。
エコノミークラスでさえ、まるで王族のような気分で。
10時間以上に渡る空旅であっても。
恐らくはオイルマッサージのような機能を兼ね備えた座席が、きっと私の腰を優しく包み込んでくれるのでしょう!
そして極めつけはトイレです!
平たい顔族が発明したであろう、TOTOの天高く舞い登る心地よいウォッシュレットが。
私の腰痛を忘れさせてくれる時間を提供してくれるに違いありません!
…。
閑話休題。
期待膨らむ機体。
そして一応、腰痛体操をして乗り込む私。
…。
。。
んが、普通の座席でしたorz
しかも、座席に付いてるエンタテイメント機材が調子悪いし。。。
おまけにヘッドホンの音が途中で聞こえなくなるし。。。
んでもま、機内食は結構美味しかった気がした。
そして、音の調子は悪かったものの、映画は割と種類が揃っている気がした。
枕が変わると眠れない私は、予想通りまんじりともせず。
何となく眠たいのに眠れない暗い機内で。
これから向かう、
場合によっては命さえ奪われかねない高山・キリマンジャロに想いを馳せ。
「帰国便がエンジェルフライトになったらどうしよう」などと、独り、自分の座席で、悶々と考えておりました。
今まで色々な方に出会い、多くのコトを学ばせていただいたこの30余年。
死ぬかもしれない山に、安くない費用をかけ、わざわざ登りに行くの事にしたのは何故だっただろう。
そしてなぜ、人は山に登るのだろうか。
…縋る思いで捲った機内エンタテイメント雑誌。
そこにはちょうど、昔ハマった手塚漫画のアニメ映画が載っていた。
『手塚治虫のブッダ -終わりなき旅-』
これは観るしかないっ!
そう思って観始めた、生と死の物語。
「なぜ人は死ぬのか」
「同じ人間なのになぜ身分があるのか」
「自分の役目とは?」
「どうせ死ぬのに、人は何故生きるのだろうか」
…。
決して容易に結論には至らない生と死の物語。
思いのほか感動してしまって、暗い機内でやや目から汗が流れる。。。
「自分が生まれた意味かぁ。。。」
「何の為に自分は生きているのだろうかなぁ。。。」
「そーいや、どうして自分は山に登っているんだろうか。。。」
暗くて長い機内を眠れず過ごしていると、普段は余り考えない事までが脳裏をよぎる。
「どうせ疲れるのに、なぜまた登るんだろうなぁ。。」
「キリマンジャロ山頂のご来光って言ったって、どのみち、富士山頂で観られる朝日と同じでしょ??」
「わざわざキリマンジャロまで行かなくったって……」
堂々巡りの思考の旅に出ているうちに、
いつしか機内は明るくなる。
そして結論。
私がキリマンジャロに登るのは、、、
自慢したいから。
気がつくと、機体はするりとドーハ・ハマド国際空港に到着したのだった 笑
第17夜へ!