キリマンジャロ登山

タンザニアどうでしょう 第12夜

2014年8月6日~8月18日のタンザニアぶらり登山&サファリ旅の記。
将来、歳喰った時の為の備忘録としてココに記す。
 
【前夜までの「タンどう」】
キリマンジャロ登頂日まで残り一ヶ月を切った7月上旬。突然の体調不良。産まれて此の方経験したことの無い激しい動悸と頻繁に起こる不整脈。安静にしてても止まない、夜も眠れない。鍛えるための運動もできずに焦る日々。…遂に思いあまり、やけくそになって発作的に、あろう事か富士登山に出掛けたのであった。。。

 
2014年7月20日
 
 
本番まで残り24日。
ほとんど身体を鍛えるための運動も出来ずに過ごした7月。
 
高度約6,000mに順応するため、そして確実に山頂を踏むために。
せめてこのタイミングで一度は富士山に登っておきたかった。
 
 
実はその翌週。
例のキリマンジャロ登山ツアーが主催する、高度順応のための富士登山に参加する予定であったものの。無為に過ごした数週間が、自分の気持ちだけはすでに富士山へと向かわせていた。
 
しかし、どうしても身体が反応しない。
 
 
…。
 
この日は夕方。富士吉田口5合目に到着し、宿で仮眠。
翌早朝に日帰りで登って帰ってくるつもりだったのだ。
 
 
「えーーーいっ! ダメでもともと!とにかく登山口までは行ってみようっ!」
 
 
 
重い身体にむち打ち。自宅を出発。
何とか、19:00過ぎには五合目到着。
 
しかし相変わらず止まない動悸。そして気持ち悪く飛ぶ脈拍。。。
 
 
 
。。。
 
 
宿に到着するも、早々に横になり。
すると俄に思い浮かぶ、健康だった日々の有り難さ。
 
 
 
「あー、どうせなら、例の富士山一日二往復とかしてみたかったなぁ〜」
「何ともなかったら、3時くらいに起きて出発したんだけどなぁ〜」
 
 
そんなコトをふと考えながらも、昼間より酷くなる心臓の鼓動。
余りにも辛いし、眠れない。。。。
 
 
 
 
。。。。。。
 
 
 
それまで深層意識の中にぼんやりと浮かんでいたコトが
ココに来てようやく表層に浮かび上がってきたようだった。
 
 
「明日の朝。行けるとこまで登って。そして登り切れなかったら、、、キリマンジャロは諦めよう。」
 
 
富士山も登り切れなかったら、言わんやキリマンジャロをやである。
とはいえ、2年半程前からの目標だったもんで、さすがにこの決断は、文字通り苦渋の瞬間だった。
 
 
 
 
 
 
 
 
翌朝。6時前。
 
 
「何処まで行けるか分らないけれど。折角来たんだし、とにかく行けるところまでは行ってみよう!」
 
 
そう思って、いつもよりかはゆっくりと。
そして心臓に負担をかけないよう、一歩ずつ丁寧に登って行った。
 
 
 
「ああ。。。何合目でギブするかなぁ。。。」
 
「ひょっとして倒れてしまったりして…。人には迷惑かけたくないよなぁ〜。。。」
 
 
 
 
 
7合目通過。。
 
 
「…さすがに8合目辺りで、もうどうしようもなくなるかな? ちょうど、下山道と合流するし、そこで降りようかな。」
 
 
 
 
 
8合目。。。
 
 
「れ?今のところは、まだなんとか。。。」
「じゃぁ、ま、一応、行けるところまで行ってみるか。。」
 
「…つか、ホントに倒れたらどうしようかなぁ。。。」
 
 
「………!!」
 
 
「そーいや、自宅の本棚に隠してある○猥な本、こんなんなるならちゃんと処分してから登れば良かったし!」
 
 
 
 
…。

 
 
 
……。
 
 
 
 
 
。。。。
 
 
 
 
 
 
 
 
「??」
 

 
 
 
 
…。
 
 
「あれ?山頂着いちゃったんですけど。。。(^^;)」
 
 
 
 
 
 
ま、そりゃそうですよね。
山登ってりゃ、体調不良じゃなくても動悸しますもんね。。
 
 
 
 
 
 
…。
 
 
 
ということで。
 
登り切れなかったら諦めようとしていたキリマンジャロ登山。
登り切れてしまったので、結局ここで諦めることはせず。
 
 
 
翌7月22日。
 
藁にもすがる思いで、近所の循環器内科を受診することにしたのでした・・・。
(まぁ、最初っから行っとけば良かったんですがね、、、(^^;))
 
 
 
 
続きは第13夜へ!
 
 

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