キリマンジャロ登山

タンザニアどうでしょう 第11夜

2014年8月6日~8月18日のタンザニアぶらり登山&サファリ旅の記。
将来、歳喰った時の為の備忘録としてココに記す。
 
【前夜までの「タンどう」】
5月末のぎっくり腰の痛みから、ようやく解放されはじめた7月頭。キリマンジャロ登頂日まで残り39日。腰痛でほとんど運動出来なかったこともあったし、7月はとにかく高度順応してやろうと。南アルプスは白峰三山縦走に挑戦してみたのであった。

 
2014年7月5日〜7日。
 
 
2年前にスイカ持って登った視界ゼロの北岳。
あの時とは打って変わった快晴の朝焼け。
 


 
 
 
今回は、いつかチャレンジしようと思っていた白峰三山縦走。
高度約3000m近辺を、テントを担いでの二泊の山行。
 
 
キリマンジャロ登山は6泊7日のテント泊だったものの、
それまで、山中テント二泊でさえまだまだ未知の世界。
 
 
二泊以上のテント泊がどんな感じになるのか、とか。
本番で持って行ったほうが良いモノとか何かないのかなー、とか。
 
 
…あくまで、もう気持ちはキリマンジャロ。笑
 
 
 
 
そんなミーハーな気持ちが山の神様の怒りを買ったんでしょうか。。
はたまた、同行してくれた山仲間の一人が嵐を呼ぶ体質だったせいなんでしょうか。。
 
…縦走二日目夜から天気は最高に下り坂。。。
強風、雨、視界ゼロ。。。おまけに橋は流されてるわ、足は痛くなるわ。。。orz
 
 
 
しかし、そんな試練を経験しつつも。
大きな怪我をする事もなく。
無事になんとか下山することができたのでした。
 
キリマンジャロ登山を前にして、
体力を否応無しに鍛える事が出来た、良い山行だったのかと。。。
 
 
 
 
 
 
白峰から下山後。
キリマンジャロ登山もいよいよ一ヶ月後に迫り。ツアー代金の支払いも完了!
 
さすがに少しずつは準備を始めなくてはいけないと、
重い腰を上げ、ちょっとはいろいろ調べようという気になって来た。
 
 
そしてネットで、キリマンジャロ登山についてのブログを探し始める自分。
 
 
「へー、キリマンジャロはタンザニアって国にあったんだぁ〜。
 ……って、タンザニアってアフリカのどの辺なんだべかなぁ〜???」
 
 
「。。。あ。キリマンジャロって5,895mだったのね。
 って、ほぼほぼ6,000mじゃん!意外に高かったんだぁ〜。」
 
 
 
。。。一ヶ月前時点でこのレベルって (^^;)
 
 
 
 
しかし、意外だったのは。
 
キリマンジャロ登山の経験を記したブログやら日記やらが
予想以上に結構見つかったと言うこと。
 
「あれま。。。日本人、意外に結構みんな登ってたのね!!」
 
 
 
自分は、キリマンジャロに登ると周囲に吹聴しだして以来、
「いや凄い!」だの、「流石!!」だの。
なにか途轍もない偉業に挑戦するかのような目で見られており。
平静を装いながらも、
本人の鼻は実は相当高くなっておりました、ハイ <(_ _)>
 
 
しかし。
 
「こんだけ沢山の日本人がネット上にブログっているということは、
 実際に登っている人は、全国で相当数いるんじゃ無いだろうか??」
 
普段会話の中に出てこないだけで、
会社で隣に座っている人が、実はキリマンジャリストだったりして??
ほら、あのいつも昼休みに走ってるアノ人とか!!笑
 
 
 
 
ところが。
そういったブログで経験談を収集するうち、
思いの外に募り始めた焦りにも似た感情と不安感。
 
どのブログを見ても、圧倒的に辛そうな体験談が書かれていて。
そして割と、登頂率も五分五分な感じ。
それでも、意外にも過去多くの日本人が登頂しているという事実。
 
 
 
もし山頂に到達出来なかったらどうしよぉ。。。
 
 
 
 
ツアー費用もさることながら、
関わる仕事のサイクル的に、
二週間近いお休みを貰える機会は、この先向こう数年は厳しい。
 
今回、登頂に失敗した場合、
自分の場合、数年以内の再チャレンジの見込みはほとんど無いに等しい。。。
下手すりゃ定年後レベルか。
 
 
…。
 
キリマンジャロ出発一月前にして。
それまで、絶対登頂しなきゃ意味が無い!というこだわりは余りなかったモノの。
徐々に登頂できなかった場合のコトを考え始め。いくらかの不安が募り始める。
 
 
「どうせ行くんだもん。
 山頂を極めないなんて、鹿児島行って白熊を食べないのと同じだし!!」
 
 
訳の分からないコトも思い浮かぶし、
不安は募る一方だし。。。
 
 
 
 
。。。
 
 
そんな頃。
丁度、白峰三山から戻って三日程が経過した頃だった。
 
 
 
突然現れた身体の異変。
 
それは、動悸と不整脈だった。。。
 
 
 
それまでも、時たま動悸に襲われることはあるにはあったモノの。
別に数分の出来事。別に異常でも何でもなく、健康な毎日を過ごしておりました。
 
 
しかし、今度の動悸は。
酷いときには一晩中。
そして頻繁に脈が飛び。
喘息の時のような息苦しさ。。。。
一睡も出来ない。。
 
…あの気持ちの悪さは体感したことのある人しか解らないでしょう、といった感じ。
 
 
 
…。
 
 
ええ、産まれてはじめて「救心」に手を出しましたよ。
しかし、それでも一向に症状は改善せず。
 
 
心肺能力を鍛えるべく、運動をしたいと思いつつも。
ほぼ四六時中の動悸がどうにも治まらず、悶々と安静に過ごす日々。
 
 
身体を鍛えられないコトから来る焦り。
そしてなかなか改善しない身体の不調。
 
 
…。
 
迎えた海の日三連休の7月20日。登頂予定日まで残り24日。
 
 
ついに、私は募る不安が頂点に達し。
キリマンジャロ登頂成功を少しでも確かなモノにするため、
高度順応と銘打ち、予定に無かった富士登山に出掛けることにしたのだった。
 
 
動悸&不整脈は相変わらず頻繁にあったけど。
黙って無為に三連休を過ごすのは余りにも勿体なくて。。。
 
 
“戸惑い傷つき
誰にも打ち明けずに
悩んでたそれももう やめよう”
 
 
そんな感じ。笑
 
そしてもう決めたのでした。
この登山で山頂まで登り切ることができなかったらば。。。
 
 
 
第12夜へつづくっ!
  
 

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です