2014年8月6日~8月18日のタンザニアぶらり登山&サファリ旅の記。
将来、歳喰った時の為の備忘録としてココに記す。
【前夜までの「タンどう」】
5月下旬、突然の海外出張出発の朝。自宅で喰らった魔女の一撃・ぎっくり腰。いつもなら2,3日の安静でウソのように治った痛みも、会議で座り続けた出張一週間が祟ってか。キリマンジャロ登頂日まで残り62日となっても、腰の痛みはいっこうに治まることはなかったのだった。。。どうなるぅ、オレ!!
2014年6月12日。
この日は休暇を頂き、キリマンジャロ登山にむけ、とあるアフリカ専門旅行会社に求められていた健康診断書を得るため、都内の大学病院へ向かっていたのだった。
健康診断といっても、会社でやるような定期検診とは異なり、「果たして貴方は標高の高い場所に滞在でき得るのかどうか」という観点から日本登山医学会(ってのがあるのね)の専門医が判定するという。
とは言いつつも。検査項目は大体いつもと一緒。
血採り、肺撮り、尿採り、心電図も測って。。。
敢えて言えば、肺活量測定が余計にあるくらいかしら。
…。
しかし、大学病院なんて数年ぶり。
前回は、ダイビングで減圧症に罹り、その世界では有名な?大学病院に治療に行った以来。
今回は、単なる健康診断を受けるだけだったモノの。
なんか、もう、大学病院独特の財前教授な雰囲気に圧倒されて。
…ひょっとして、想定外の病気が見つかったらどうしようぉ、、、とか。
まさか
「なにぃ!!ぎっくり腰やっちゃったの?しかもヘルニア持ち? そんなんで登山なんかもっての外です!諦めなさい!!」とか言われたらどぉーしよぉー。。。orz
…なんて、俄に不安な気持ちを抱きつつ待合室で待つ自分。。
看護師「おのちんさん、診察室どうぞー」
・・・。
M教授「んー、キリマンジャロね。。。」
予め渡してあった、行き先や過去の登山歴を見つつ問診を始めるM教授。
M教授「ん?富士山で高山病なったことあるの??」
自分「ええ。と言っても、若気の至りで、負けず嫌いの友人と競争して駆け登ったせいだと思いますけどね。。」
M教授「……。ま、したら検査結果見てみましょうか。」
教授の眼前にあるPC画面には、今先ほどまで、自分が院内をぐるり回って検査した各項目の取得データが表示されていた。
自分「・・・!!」
恐らくは血液検査の結果画面だと思われる。
いくつかの項目の数値が赤色で表示されているっ!!
M教授「…んーん。ま、血液検査の結果は問題ないでしょうね。」
自分(心の声)「ええ!?…いや、だって赤字表示されてますケド。。。つか赤字がとっても気になるんですけどぉ。。。」
M教授「…つぎはー、肺の写真ね。………ん?んー??」
… 。
自分(心の声)「……ダメならダメってハッキリ言って下さい!お願いだから!!」
・・・。
M教授「…。ひょっとして煙草吸ってる?」
自分「え?…あ、っはい!いや、キリマンジャロ行くんで、もう(昨日から)止めましたけど」
M教授「あ、そう。まー、……肺も問題ないですね。」
…。
自分(心の声)「…因みにそれは、キリマンジャロに行くことについては問題ないと言うことですよね? 今の一瞬の間は、一般的な健康診断としては問題があるってこと??…ブルブル」
。。。
その他、心電図や肺活量測定の結果などを確認しつつ、各々の診断結果を、微妙な間を持たせて伝えてくれるM教授。
最終的に出された結論。それは、、、
M教授「…。ま、色々と検査してみたけど、いま貴方は、、、、、31歳ね?」
自分「ええ、31です。」
M教授「ま、31歳なら大丈夫でしょう!!」
…。
自分「え!!!」
自分(心の声)「って、色々検査して、結局そこ(年齢)ですか(^^;)??」
ということで。
ブルブル不安がっていた想定外の病気も宣告されること無く、無事「エクセレント!!」という診断結果を貰えたのでありました。
(…と、ここまで書いて、かなり脚色が過ぎた気がしてますが、、、M教授にはきちんと診察・診断して頂いております <(_ _)>笑)
病院を後にした自分。
なかなか治らない腰の痛みを治すため、知り合いの整体に足を向ける。
そこで教わったストレッチを実践することで。
お陰様で、徐々にではあるが痛みの緩和に成功。
「いやー、健康診断でもエクセレント!!って言われたし!」
「腰の痛みも無事に治ってきたみたいだし!!」
調子が良くなるとすぐ調子に乗る自分。
そんな自分を、山の神様は決して見逃すことをしなかった様です。
キリマンジャロ登頂日まで、残り一ヶ月となった7月上旬。
私は、二つ目にして最大の試練に襲われていたのでした。
そしてそれは、一時はキリマンジャロツアーそのものへの参加を諦めかけるような事態だったのでした。。。
一体何が起こったのか!?
続きは第11夜へ!