けど、たまにはノンビリ温泉に浸かってリフレッシュもしたい…。
週末土日をフルに使った旅行は なんだか面倒くさい。
月曜から仕事だし、日曜夕方には自宅に戻りたい。。。
土曜昼前に出掛け、少しの観光と温泉を楽しみ、
日曜夕方前には帰宅する。
ちょっと行って帰ってこられる心理的距離。
日帰り以上、旅行未満。
ノンビリ非日常感を味わい帰ってこられる、ちょい旅シリーズ。
今回は、都内住まいな人なら手近に楽しめる温泉旅のご紹介。
行き先は、伊豆・韮山反射炉と畑毛温泉!
世界遺産・韮山反射炉
土曜の昼前、都内の自宅を出て向かった先は、伊豆の国市にある韮山反射炉。JR東海道本線の三島駅で乗り換え、伊豆箱根鉄道の伊豆長岡駅で下車して、タクシーで5分の距離。
平成27年7月に「明治日本の産業革命遺産」として登録された世界遺産の構成資産でもある、国指定の史跡。
かつて幕末、大砲を鋳造した反射炉であり、”炉体と煙突が完全な形で現存している世界唯一の産業遺産”(伊豆の国市観光協会サイトより)だそう。アヘン戦争に危機感を覚えた韮山代官江川太郎左衛門が幕府に進言して築いた大砲鋳造炉である。
ここを訪れた人は、まず併設のガイダンスセンターに立ち寄り、当時の世界情勢や反射炉が出来た経緯、そして江川太郎左衛門の人となりを学ぶことが出来るのだ。
掲示された幕末明治の歴史年表に懐かしさを感じつつ、あんな簡単な構造で鉄を溶かすことが出来るなんてっ!という驚きと面白さを感じた。久しぶりだな、この感覚。
反射炉自体はそれほど広い敷地に有るわけでは無いんですが、反射炉ビヤレストランが近くに併設されており、地ビールを楽しめる!
そして、同じ敷地内の茶畑近くに富士山展望所があって、きれいな富士山を拝むことができるのだ。
レストランでノンビリしなけりゃ、概ね1時間くらいで回れる観光地でございました。
住所:〒410-2113 静岡県伊豆の国市中字鳴滝入268−1
※観覧時間:午前9時〜午後5時(10/1〜3/31は午後4時30分まで)
※定休日:毎月第3水曜日(祝日の場合はその翌日。その他例外あり)
伊豆畑毛温泉誠山
もともと、温泉の雰囲気は好きなものの、熱いお湯は嫌いな自分。今回向かった旅館の温泉は、そんな自分でも「ぬるすぎるっ!」と思うほどのぬる湯の宿だった。
「ぬる湯」の名湯
源泉は30度とぬるい温泉の為、じっくり長湯して頂き、高血圧、神経痛、リウマチ、消化器機能障害、運動機器障害、美肌作用の効果をじっくりと実感してください。内風呂は3つの温度でご用意しております。熱い42度前後、ぬるい35度前後、源泉温度30度前後を交互にご入浴頂き、長ぁ~くじっくりご入浴下さい。
なんせ源泉温度は30度! 真夏の日差しを浴びた沖縄の海ならまだしも、温泉として入るにゃ流石に冷たい感じ。。が、源泉を暖めた内風呂が2種類あって、35度の風呂がイイ感じのぬる湯感だった。
35度でもぬる過ぎたんだが、暫く浸かっていると、徐々に身体の芯からポカポカしてきて、意外と長湯が出来てしまう。30分以上もノンビリ浸かっていられた温泉はココが初めてカモしれない。
そもそも「畑毛温泉」という名前自体、今回偶然に知った感じなんですが、実は古くからの名湯として栄えていたらしい。
地理的には、とても有名な熱海温泉の左、これまた有名な長岡温泉の上に位置しておりますが、大きな温泉宿もなく、歓楽街もない小さなエリアの為、いつしか激レアな温泉地になりました。しかし、畑毛温泉は400年以上の歴史を持ち、良質の薬用温泉として、効能豊かな国民保養温泉(環境省)に指定され、湯治場の役割を果たしています。昭和48年には雑誌の読者投票で全国2位、57年には別の雑誌で1位を獲得するなど、温泉の評価は高かったものの、現代は豊かになり娯楽志向の温泉地に押されています。温泉療養、そんな言葉も聞きなれない時代になりましたが、畑毛の良泉をぜひ体感してください。静かな宿でのんびりする贅沢。身体も心も健康になりますように。
料理は最高に美味しく、宿の雰囲気も最高に気軽で素敵。イイ意味での絶妙なほったらかし感なおもてなしと、旅館周囲の何もない田舎感が自分には最高にきもちがよかった。
最寄り駅からの無料送迎もうれしいところ。
翌朝、ゆったりと朝食をとって、ノンビリ昼前の電車に乗って、夕方前には自宅に戻って来られたのでした。
気軽に何度もリピートしたい、ぬる湯の名湯旅館でございました。
住所:〒429-0111 静岡県田方郡函南町畑毛244-4
※東海道本線「函南駅」からタクシーで10分
※「函南駅」、「伊豆仁田駅」から無料送迎も可(要事前相談)