山登り

鬼滅な聖地・雲取山にテン泊しに行ったらこうなった。。

全ての物事には始まりがあるように。

山登りが趣味の1つになるキッカケを与えてくれたのが、この雲取山。
奥多摩の奥、東京都の最高峰。

標高は2,017.13m。

通常、健脚でも登り6時間・下り4時間と言われており、それなりに道具と心の準備が必要となる山。大抵は、山頂付近の山小屋にて1泊するのがお決まりコース。

初めて登ったのが2009年だった訳ですが、その後、コトあるごとに友人たちと登りに出かけ。ついにこの度、5度目の雲を取るに至ったのでございます。

今回は、そんな久しぶりな山行の模様をご参考まで、ちょっとお知らせしておきます。
 

いつのまにか、鬼滅の聖地の一つになってた。。。

鬼滅な幟が立ち並ぶ雲取山登山口
今でこそ、鬼滅なタンジローの出身地ということで、そこもかしこも鬼滅な幟で埋め尽くされておりますし。登山道も、至る所、新調された案内看板が建てられ、山頂に至っては、一体どうやって運んだんだと思わせる何やらご立派な碑。初登頂の10年以上前とは隔世の感がありました。

まさに、よもやよもやだ、でございます(言いたかっただけw)

今回、あえて再びの雲取に向かった理由は、昨秋に新調したテントを有効に活用するためでございました。

これまで2回使ったのですけど、
いずれも麓をキャンプ地とし、
テントを張ったまま、近くの山をピストン日帰り登山するのみでした。

 

りょうた
りょうた
せっかくだし、テント担いで山頂でテン泊したいね

 
山仲間であり、現在は百名山を中心に活躍する山岳弁護士(=要は、登山好きの弁護士)の第一人者の友人と意気投合。GWを過ぎた、新緑の雲取に向けてテントを背負って登ることにしたのです。

しかし、時代は緊急事態宣言下の東京。
令和の禁酒令に疲弊した多くのクライマーたちが、少しでも三密を回避するため雲取に大挙押し寄せると予想した我々は1つの作戦に打って出ることにしたのだった。

タクシー予約大作戦

雲取山の鴨沢登山口の最寄り駅は、JR青梅線・奥多摩駅。

通常のクライマーは、駅から1時間に1本程度しかないバスに乗り込むのだ。駅から登山口までは所用30分。繁忙期には、バス停に長蛇の列ができ、何台にも及ぶ臨時便が増発されることを知っていた我々。

現在、山頂の山小屋は宿泊人数制限をしていることを鑑みると、予約不要な山頂のテン場は、おそらく大混雑。真夏の湘南、芋洗海岸の如く、テントで埋め尽くされることを予想。

参謀でもある山岳弁護士によって綿密に立案されたこの作戦は。

その名を「タクシー予約大作戦」という。
 

 
説明しよう。
事前に、現地ローカルのタクシー会社に予約を依頼。当日朝、これまた1時間に数本しか入線しないJR青梅線列車のうち、我々が乗車する列車の到着に合わせタクシーを駅舎に横付けさせる。バス待ちの長蛇に渋々並ぶクライマーたちの羨望の眼差しを全身に受けながら、優雅に乗車。一気に、鴨沢登山口へ向かうというものだった。

そして当日。
果たして、奥多摩駅は多くのクライマーたちで大賑わいの様相。

「勝った。。。」

客待ちのタクシーと勘違いして運転手に声をかけるクライマーの後ろから、

「お待たせしましたっ(^人^)」

と声を被せる我々。

もうこれは、参謀の作戦勝ち、、いや不戦勝のようなもの。ふふ。

かくして私は、多くのクライマーに先んじ登山口に到着し、午前9時。5度目の、そしてテントを背負った久しぶりの登山を開始したのであった。

テン泊がいつの間にか日帰り登山に、、、

雲取山の山頂
…。

しかし、しかしである。。。

厄年も視野に入る私ではあるものの、よもやよもや、コースタイム6時間のところ、テントを背負ってもなお4時間で山頂に着いてしまいまして。。。

午後1時、5度目の雲を掴む。

 
 
同行の参謀に問いかける私。

私「これからテント張って、この後、というか今日午後、、、何します?」

参謀「ん。うーーん。。。」

私「ひ、ま、で、す、よ、ね」

参謀「(コクリ)」

私「…。」

…。

……。

私+参謀「……お、降りちゃいます?このまま。」

参謀「おりますかね」

私「おりましょう」

…。
 
こうして、私は5度目にして(テントを背負った)初めての日帰り雲取登山を実現したのである。

出番を突然奪われたテントは激しく落ち込み、3度目がくる日を今や遅しと待ち侘びているとの事であった。

…ん。結構深イイ話を書くつもりが、どこでこうなった??笑

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