大学院2年生だった2007年8月末。
徐に思いつき、一人で向かったエジプトの旅日記。
帰国後、mixi上に書き溜めた未完の旅行記を完結すべく、一先ず公開済み記事を誤記脱字以外はそのままの姿でリターンズしてみる!
※古い話題が随所にありますが、2007年執筆当時のママにお送りしております 笑
2007年8月27日~9月3日のエジプトぶらり一人旅の記
将来、歳喰った時の為の備忘録としてココに記す。
前夜までの「エジどう」→
エジプト観光第一日目は、あの三大ピラミッド群と初対面。
二日目、念願の砂漠de満点星見キャンプをするため、
カイロ西方白砂漠に到着し、無音の砂漠を堪能。
翌朝、必ず再度の訪問を誓い、キャンプ地を後に。夜、カイロへと戻る。
四日目の昼、セルビスを乗り継ぎ、エジプト第二の都市アレキサンドリアへ。
灼熱のアレキの町並みを堪能し、翌五日目の夕、鈍行の汽車でカイロに戻る。
エジプト旅行、実質最終日。
帰国を翌日に控えた滞在六日目の朝。8時前に起床した。
部屋を出ると、早朝に到着した日本人客が、
宿のオーナー・エザットさんと居間でイロイロと談笑していた。
この宿、ペンションさくらは、キホンは無料で朝食付きなのだが、
余りに話が盛り上がってたもんで、遮って朝食をお願いするのは
なんだか申し訳がなく。。そのまま飲まず食わずで出掛けることに。
そう。
エジプト六日目となる最終日は。
ようやくカイロ市内をイロイロと見て回ろうかと決めていた。
初日のピラミッドから始まって、
旅の本命・砂漠でキャンプ、
そしてエジプト第二の都市アレキサンドリア訪問など。
カイロを起点としながらも、
いまだカイロ市内をきちんと歩くこともなく過ごした五日間。
今日はまず。
カイロに来たらココ!世界に誇るエジプトの秘宝を展示する
エジプト考古学博物館に足を運ぶことにしていた。
考古学博物館と言えば、あの黄金のマスクが展示されていることでも有名。
ガイドブックによると「いつも人でごった返している」らしいので、
私としては、9:00オープンと同時に入場し、
速攻、マスクの展示室へ向かう戦略を立てた!
(、、戦略って程じゃないけど。。(^^;))
ペンションさくらを出た頃、時刻は既に8:30を過ぎていた。
外の熱気は既に真夏の東京昼下がり。
まだ斜め横からあたる日差しが、
モヤモヤした空気のカイロ市内を朝らしく照らしていた。
宿と考古学博物館とはそれほど離れていない。
そう、歩いて15分くらいか。
途中、エジプトの代表的料理であるシャワルマと呼ばれる、
いわゆるケバブ的な料理を出す屋台があったので、それを朝食とした。
そして9時前。
すでに欧米人を中心とした200人くらいがごった返している
エジプト考古学博物館前に到着したのだった。
「…まぁ、そりゃ開館直前なら当然だよなぁ。。。orz」
ハイ、実は寝坊したのでした。。。
思い返せば初日。
ピラミッドの中に入る入場チケット入手も、
売り場への到着が遅れたために敢えなく断念。
そして、最終日。朝だけは強いおいらの痛恨ミス。
なんでか知らないけれど、この日ばかりは寝坊をしてしまったばかりに
開館と同時にマスクの部屋へ直行すると言う戦略は
あっけなく成立しないこととなったのである。
「はぁあああーーーー。」
せっかくエジプトまで来て、
ピラミッドの中も入れず。
そして目の前にあの考古学博物館があるのに、
マスクとツーショット写真を撮ることが出来ないなんて。。。
つか、私。
以前、フランス・パリを訪れた際。
あの、いつも人でごった返しているルーブル美術館を朝一で訪れて、
有名なビーナスさんとツーショット写真を撮ること成功していたので、
マスクとのツーショットできること、とても楽しみにしてたんだけどなぁ。。。
チケットを購入して列に並んだところで、ほどなく入場が始まる。
ここでもセキュリティーゲート。
エジプトに来て初めて、
丁寧に手荷物を確認する係員に出逢う。
そして、エジプト来て初めて、
一発で「Are you Japanese??」と聞かれる。
それまでは、一発目にまず中韓人か?と聞かれることが多かったんよね。。。
博物館の中は。
冷房はじぇんじぇん効いておらず。。。
日差しがないくせに、それでも外と変わらない湿度と熱気。
立っているだけでジワーっとした汗が滴り落ちる。。。
館内は。
既に大勢の人の声で賑わっている。
至る所、ガイドが張り上げる様々な国の言葉が耳に届く。
博物館の入り口、セキュリティーゲートを越えた私の目の前を、
多くの大人や子供たちが右に左に横切っていく。
「あぁーあ!この感じじゃ、マスクの部屋はもう既に大行列だよなぁ。。。」
諦めつつも、諦めきれないココロを押さえつつ。
予習して頭にインプットしていた館内マップを目の前に浮かべる。
折角来たんだもの!
兎にも角にも、一目散。おいらはマスクの部屋へ直行した!
博物館二階。
入り口から見て、一番奥の部屋にそれは展示されているという。
右に左に頭を回し。
あった!二階へ通じる階段!!
一段抜かし、時々二段抜かして上階に駆け上るおいら。
心臓の鼓動が早まる。
焦る鼓動が、身体全体に伝わる。
流石に全力疾走は不味いだろう。。。
なんせ恥ずかしい(^^;)
歩くより速く、走っているようには見えない足の速さで。
二階一番奥の部屋に向かう。
ツタンカーメンの黄金のマスクが飾られている部屋へ直行した!!
「れ??」
…。
予めインプットしていた頭の中の地図的に。
該当の部屋の前に着いたはずなのだが、誰も並んでいない。。。
あるのは、行列に備えたポールとロープ。。。
思い当たるフシのある部屋を前にして。
一応、持参のガイドブックを取り出し、
目の前の部屋が当該の部屋であるコトを確認。。。
……。
肩すかし。
って!誰も並んじゃいないじゃん!!
…どうやら。
おいらの前に並んでいた200人くらいの人々は、
皆それぞれ、何組かのツアー御一行の方々だったようで。
現在、博物館一階から絶賛鑑賞中だったよう。笑
ということで。
無駄に汗だく、ドキドキなおいらは。
誰も居ないマスクの部屋に一人。
まさに関係者もシャットアウトした極秘のトップ会談のごとく、
黄金のマスクと密会、、、じゃなかった、マスクを独占鑑賞!!
いやー運が良かった!
いょーし!
念願のツーショット写真っ!!
…を撮ろうと思ったそのときだった。
目の前にある紙切れに気付く。
読むと、英語でこう書かれていた。
「NO PICTURES!」
…のーぴくちゃー。。。
つまり写真は撮るな、と。。。orz
失意のうち、遂に最終夜へ。。。。。