エジプト旅

エジプトどうでしょう 第34夜

大学院2年生だった2007年8月末。
徐に思いつき、一人で向かったエジプトの旅日記。

帰国後、mixi上に書き溜めた未完の旅行記を完結すべく、一先ず公開済み記事を誤記脱字以外はそのままの姿でリターンズしてみる!

※古い話題が随所にありますが、2007年執筆当時のママにお送りしております 笑

2007年8月27日~9月3日のエジプトぶらり一人旅の記
将来、歳喰った時の為の備忘録としてココに記す。

前夜までの「エジどう」→

エジプト観光第1日目は、あの三大ピラミッド群と初対面。
そのデカさに圧倒。翌日、念願の砂漠de満点星見キャンプをするため、
カイロ西方の白砂漠に到着するも、東から煌々と昇る月光が、
徐々に全天の星たちを飲み込んでいってしまった。
。。。そう、その日は満月だったのだ…。
満点星見キャンプを目論んだ自分が、
月齢の事をスッカリ忘れていたなんて・・・。
ボクは激しく悔し寝をした。。。

第34夜は、翌日。
既に薄明かりの中、東の空が赤く染められ始めたところから。

ふと目が覚めると。
辺りは薄灰色な空気に満たされており、
隣に顔を向ければ。
ガエディとガイドのおっさんの顔がうっすらと見える。

もう十分に眠ったせいか、
身体も気持ちも、再び夢の中に戻ろうという気は起こさせない。
おっさんとガエディはまだ夢の中のよう。
時間はまだ、起床の時間にしては十二分に早い。

ランクルに頭を向けて寝ていた反対側。
つまり足下の先、東の近くにあった小高に登ってみた。
するとそのさらに先向こう。無限に広がるような東の空では、
もやもやとした空気の揺らぎの中から。
綿のような柔らかな赤い光が漏れ出していた。

おいらは急いでランクルまで戻り、カメラを取り出して再び戻る。

少し地面からつきだした石灰岩に腰を降ろし、
8月30日の朝日が顔を出すのを待った。

しばらくして起き出したガエディと共に迎えた朝日は、
昨日見送った夕日と同じ光でカメラのファインダーをのぞき込んだ。

おっさんがランクルの傍から俺らに声をかける。
朝飯の準備が出来たぞ!っと。
今となっては、もう何を食べたのか全く覚えていないけど(苦笑)

やっぱり、食事の写真って撮っとくべきなんね。
風景ばかりを撮るのが好きなもんでね。。。

このエジプト旅行以降、何度か海外や沖縄を訪れたけれど、
自分の写真アルバムは、ほぼすべてが風景写真のみ。
人物や食事の写真が全くない。

水どうの「うれしー」みたいなかんじなんかな。

とにかく最近。
富士山周辺に旅行したときに同行した友人が、
出てくる食事や人物の写真をよく撮っていた。
後で見返してみると、確かに旅の想い出がありありと甦ってくる。。。
人々との出会いが、昨日のように暖かく眼前に映し出される。

「やっぱり、世の中、人だな。」
「うーん。なんだか、こーゆー写真も大事やね!」

今回、このエジどうを書くに当たって、
見返してみたエジプト写真。
もっともっと人々を撮っておくんだったと、
激しく後悔している次第であります。

閑話休題。
んで、朝食をとった後。
例によって、生理現象により、おっさんに尋ねた。

「トイレはどうすればいいんだっ!」と。

おっさん答えた。
「全部がトイレだっ!」とね。

。。。。。
(いやはや。)
(まぁ、ある程度、予想していた答えではあるが。。。)
(なんとも、いや、落ち着かないトイレ。。。)

ガエディが興味津々で見つめる中
 (東洋人の用足しがそんなに珍しいか!!笑)、
おいらは、生まれて初めて、
TOTOでも未だ作れていない、
全周360°地平線型の広大トイレで、用を足しました。
時に、8月30日の朝日が差し込む白砂漠の午前7時半頃。

その後、帰路につくため、
ランクルに乗り込み、来た道とは異なる轍をたどって、
もとの舗装された道を目指したのであった。

第35夜につづくっ!

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