エジプト旅

エジプトどうでしょう 第24夜

大学院2年生だった2007年8月末。
徐に思いつき、一人で向かったエジプトの旅日記。

帰国後、mixi上に書き溜めた未完の旅行記を完結すべく、一先ず公開済み記事を誤記脱字以外はそのままの姿でリターンズしてみる!

※古い話題が随所にありますが、2007年執筆当時のママにお送りしております 笑

2007年8月27日~9月3日のエジプトぶらり一人旅の記
将来、歳喰った時の為の備忘録としてココに記す。

前夜までの「エジどう」→

ギザの三大ピラミッドとカイロ郊外の階段状ピラミッドを堪能した
エジプト観光第1日目。

その翌日、念願の砂漠キャンプに向かう。
路線バスでバフレイヤ・オアシスに到着するも、
停留所の前には観光客を砂漠ツアーに誘う
極悪なガイドらしき数人がバスを降りるオレを待っていた。。。

第24夜は、
おそらく降りるべき停留所で、降りるべきかどうか悩むとこから。

バスが停車すること5分くらい。
乗っていた半分くらいの人が降りた。

バスの外では、バスの乗客を覗き込むひとが数人。

ガイドブックによると、
どうやらツアーに勧誘するフリーのガイドらしい。

自分は。
前夜の宿・ペンションさくらの斡旋するツアーに申し込んで
ここまで来ている。その宿のオーナー・エザットさんは、
「着いたら、ガイドが乗車してくるからそのまま待ってろ」
と言っていた。

しかし誰も乗ってこない。

時間は過ぎる。

。。。

たった5分が永遠に感じる。

大げさか。

「さくぅら~」
「さくぅらぁ~」

(日本語っ!)

どうやらガイドが乗ってきたらしい!

オレがカードを見せると、
向こうも同じカードをポケットから出して見せてくれた。

(ふぅ~、たすかったぁ~)

ということで。
なんとか聞いていたガイドに出会うことが出来たのである。

たくましい髭を生やした、たくましい笑顔が輝く、
ちょっとエッチそうなベドウィンのおっさん。

実は、名前は忘れてしまったこのおっさん。
(だって半年以上前なんだもん ^^;)

このおっさん。
オレをバスから降ろすと、付近に止めておいたジープにオレを乗せた。
特徴のあるアラビアなまりの英語を操るこのおっさんは、
ひとまず自分の家にオレを連れて行くと説明してくれた。

ジープには2歳位と思われる息子が一人乗っていた。
いろいろと話しかけてみたけど、結構シャイな恥ずかしがり屋さん。
そしてかなりの甘えんぼさん。あまり笑顔で応じてくれない。。。

オレが光ってたからか???

バスが走ってきた道をひたすら元に戻るジープ。
バスに乗ってきた時は
通路を挟んだ反対側の窓のカーテンが閉められていたから、
今ジープの外に見える町並みがとても新しい。

目に見える暑さと直射日光が垂直に肩に当たる。
ちょっと乾燥した風が気持ちいい。ここはバフレイア・オアシス。
カイロからそんなに遠くない位置にあるため、
近年観光スポットとして注目を浴びているらしい。

そんなオアシスで、旅行者の拠点となるのが、
人口15000人(地球の歩き方, 2007)の村・バウィーティ。

砂埃舞う、割ときれいに舗装された道路の先。
まさに郊外に、おっさんの家はあった。

なんか、昔住んでいた北海道白糠のボロアパートのような。
共産圏でよく見るような、日大理工の船橋校舎のような、
のっぺりとした隙間だらけな4階建てのアパート。

この4階におっさんの家はあった。

車を止めて、家に入る。
するともう一人の息子が出てきた(←ゴメン名前忘れたわ!)。
車で一緒だったさっきの男の子(ニックネームはガエディのハズ)
と違って長男坊的で、すっごくしっかりとした、
おそらく7~8歳くらいのかわええ男の子。

家に入ると、奥さんも出迎えてくれて、
奥のドアを閉め切った薄暗い部屋に案内してくれた。

おっさんが座って楽にしてろと笑顔で話しかける。
おっさんが座った横にバックパックを降ろして、
手で顔を仰ぎ始めるオレ。
何しろ窓が閉め切ってある日陰の部屋とはいえ、
基本クーラーも何もない部屋。やっぱりなまら暑いのだ。

さっきの男の子は一所懸命に応対してくれた。
まず「3丁目の夕日」的な扇風機を持ってきて、
ちょうどオレに風が当たるようにセット。
首振り機能が壊れているのか、オレばかりに当たって気持ちいい。

続いて。
ぎんぎんに冷えた水満タンのウォータタンクを持ってきてくれた。
まさに新一年生が4月に背負うランドセルのようにね。

ひょっとして生水??と疑いながらも。
まぁ、日本人宿・エザットさんの斡旋してくれたガイドだし。
その辺は心得てるだろう、と思って、思い切り一気に飲み干した。

うーーーーーーん!
こいつがマジでなんまら旨い!!

ただの水にこれだけ感動したのはホント久しぶり。
いや初めてだろうなぁ。

おっさんは熟れまくったナツメヤシを何個も振る舞ってくれた。
食べたらすぐに虫歯になってしまうんじゃないかと思うくらい甘い。
んでも、腹も減っていたからなまらこれが旨い!

たばこを飲みながら、彼は携帯電話でなにやら話している。

その前で、おっさんの息子達は一所懸命に客人をもてなしている。

向こうの台所からはおいしそうな香り。

なんだか。

エジプトに来て、まさにはじめて現地の人とふれあった気がした。

うーん。なんまら楽しいっ!

つづけるぞぉー。

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