エジプト旅

エジプトどうでしょう 第2夜

大学院2年生だった2007年8月末。
徐に思いつき、一人で向かったエジプトの旅日記。

帰国後、mixi上に書き溜めた未完の旅行記を完結すべく、一先ず公開済み記事を誤記脱字以外はそのままの姿でリターンズしてみる!

※古い話題が随所にありますが、2007年執筆当時のママにお送りしております 笑

「バフレイアオアシス?」
「砂漠でキャンプ?」

なんだそりゃ!
あの、アフリカ大陸、世界のサハラ砂漠で
億万点の星空の元、キャンプすることができるって?

8月上旬。
研究室のイベントやら、研究のプレゼンやらで色々忙しいさなか、ようやく「地球の歩き方・エジプト編」を購入。

エジプトに行くと決めはしたものの、
一体どこをどうやって見て回ろうかと思案を続ける。

パラパラとページをめくっていると、
オアシスのページに出会った。

そしてコラム欄に、
「砂漠でキャンプが最近人気!」
と書かれているのを発見!

映画の「ドラえもん・パラレル西遊記」で、
ドラたちが、タクラマカン砂漠?かどっかで一夜を明かすシーンを観てうらやんだ自分。

いつか砂漠のど真ん中で、
満点の星空を眺めるのが、
子供の頃からの夢だった。

そして。
こんなにも早く夢の実現が訪れようとは思いもしなかった!

今回のエジプト旅行は、
8月27日(月)~9月3日(月)の8日間。
ただ、移動や時差の関係で、
エジプトにいられるのは、
28日~2日の実質5日半。

普通の観光だと、
カイロでピラミッド観て、
南部のルクソールやアスワン、
アブシンベルなどを観て回るのが王道。

5日もあれば、まぁ、急ぎ足でギリ間にあう感じ。

しかし、今回自分は、砂漠キャンプをメインに持ってくることに決定。

エジプトでの5日間はそれを中心に、

あわよくばピラミッドも観られればいいなぁという、およそ普通の観光客から見れば理解して貰えないような旅程になった。
いや、しようとしていた。

時は8月20頃だったか。

とはいえ、研究生活なんかが忙しくて、
なかなかエジプトの研究ができぬまま
気がつけば、出発一週間前という状況。

なんにせよ、航空券はとったものの、
旅行の準備もドルへの換金も、
ホテル調べも、
さらには肝心の砂漠キャンプについても全然用意してなかった。

結構ヤバメの状況。

こんなんだったら、もう少しお金出して
ツアーにしておけば良かったかなぁと後悔し始めた。

ツアーなら、多少何もわからなくても大丈夫でしょう。

トラブルが起こっても、何とかして貰える。
第一、日本語が使えるってのが結構強みよね。

しかし、完全な個人一人旅行のオレ。
トラブルに一人で立ち向かわなけりゃならんオレ。

しかも、向こうの人は英語が通じないときた。

確かにオレも英語は通じない人だけど、
………ということは、
コミュニケーションは完全に身振りと手振り!

うまく一週間やっていけるかなぁ。
まして王道の観光コースでなくて、
砂漠でキャンプときた!
しかも、出発一週間前なのに無計画。

なんかやばそう?

出発の日が近づくにつれ、
何とはなしに胃が痛くなってきた(笑)

んで、「地球の歩き方」読むと、
日本語が喋られる、親日的なエジプト人が経営する宿があるという。
その名も「ペンションさくら」

ほとんど日本人旅行者しか泊まらない宿だという。

ココの宿に、初夜だけは一応予約入れとこうかなぁと思った。

というのも、
初日8月27日は15:30に成田発なんだが、
到着が現地時間で27日23:50らしいのよ。最初、航空券の予約確認書見たときは、かなり焦った!

「エジプトのカイロ国際空港に深夜到着!」

「地球の歩き方」によると、空港に到着すると、『極悪』詐欺師が高額ツアーを売りつけに寄ってくるとか、

タクシーの客引きが大勢寄ってきてボルとか、ボッてもホテルまできちんと連れて行けばいいけど、ホテルとつるんで高額なツアーを売りつけるとか。。。。。

いろいろ不安をかき立てることがわんさか書いてあるんですなぁ。

「おおおおお(胃が)痛っ!
空港着いてもホテルまで無事にたどり着けないんじゃないか」

「だって、タクシーもまともに信用できんのだろ?」

「バスで行くったって、なんかかなり不安やなぁ」

「なになに?深夜到着の場合は、ホテルに頼んで送迎を依頼した方がよい?」

「って、そんなにヤバイ国なのか? あの国は?」

「…たしかに、ルクソールで日本人観光客が銃撃される事件もあったしなぁ・・・」

インド・首都の空港のヒドサを知っている自分としては、
その本に書かれていることから、
エジプトの空港の様子を容易に脳裏に浮かべることができる。

インドの時は、ホントに心細かった。
友人二人と旅したものの、
都合で出発日は別々にしてたんね。
現地で落ち合うと。

ゆえ、空港に着いたときはオレ一人だった。
このときは夕方19時頃やった。
これが首都の空港か?と疑いたくなるような、 そんな雰囲気。

札幌・すすきのの夜明け頃に、 裏の路地を歩いているような?そんな乱雑とした床。

そして、空港から出てくるピンの客を狙う、タクシーの客待ち。

兎に角、人、人、人。。。人いきれ。

…。

これはヤバイ!

早速、ペンションさくらに予約のメールをした。

しかし
数日まてどくらせど返信はなかった。。。
時に8月26日。

いや。
0時を越していたから、もう出発当日か(苦笑)

かくしてオレは、
ホテルの予約なしに、
そしてホテルの送迎もなく、
極悪詐欺師の待つ?
深夜のカイロ空港に到着する羽目になってしまったのだった。

第三夜につづく。とおもう、たぶん。

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