エジプト旅

エジプトどうでしょう 第1夜

大学院2年生だった2007年8月末。
徐に思いつき、一人で向かったエジプトの旅日記。

帰国後、mixi上に書き溜めた未完の旅行記を完結すべく、一先ず公開済み記事を誤記脱字以外はそのままの姿でリターンズしてみる!

※古い話題が随所にありますが、2007年執筆当時のママにお送りしております 笑

一応、備忘録じゃないけれど、
エジプト旅行記をココに記しておく。

なんでエジプトに行こうかと思ったとこから。

ただ単に、就職後にはなかなか行けないであろう、 長期の海外旅行をしておこうと思ったから。

しかも気楽にはなかなか行けないであろうという国。

最初はロシアに行こうと思った。

ロシアって国は、元共産国ということもあってか、 未だに、事実上自由に旅行ができない国なんね。
そう、ビザを取得するのに宿泊ホテルやら道程やらを予め申請せにゃならん。完全な個人旅行の場合には 。

非常にめんどくさい。
けども、だからこそ。

面倒くさいからこそ、今のうちに行っとこうかなぁ、と。

ま、裏技があって、
それを使えば多少は自由に旅行できるらしいことを聞いた。

伏木というとこからウラジオまで、フェリーが出てるらしい。

2泊もかかるらしいが、その船内から夜に見た夜空が かなりスゴイらしい。そんなことを耳にした。

船に2泊も揺られる、そんな体験なかなかできることではない!

それ、魅力!
満点の星空を見てみたい!

そう思った。

いや、それにね、道産子的には、ロシアって国は 幼い頃から結構馴染みな国なわけよ。

北方領土的にね。

札幌市役所なんかの入り口にも「かえせ!北方領土」と横断幕。

やっぱり馴染みなんね。

それにね、去年。
南の沖縄で、
ひめゆりの塔とか、平和記念公園なんかをみて 目頭を熱くしたもんだから。

逆に、
北のサハリンを訪れて 大東亜戦争時代の北海道以北の様子も見ておきたい。

ホルムスク(真岡)の電話交換手の話とか聞いていたしね。

うん。そう言う理由もあった。

ただ、やっぱ手続きが面倒くさい。

研究で時間が無い中、そんな手続きを続けるのは非常に面倒くさい。

…将来になれば、きっともっと簡単に旅行できるようになるかな?

そう判断して、ロシア行きは、今回は断念したのだった。

したっけどこに行こうかなぁ。
そう思っていたのが7月中旬の頃。

最初は欧州にしようと思っていた。

アウシュビッツ収容所なんかを見られればいいとね。

とくに東欧なんかは、夏の時期に行っとかないと、 けっこう寒くて苦労するなんてのも聞いていたし。

二人以上で行くならツアーなんかでもいいんだけど、 かといって、この時期に海外旅行に誘って応じてくれる友人なんて皆無だし。

そうなると、
一人で格安航空券を手配して、
一人で行くしかない。

多少寂しい気もしたけど、
ま、一人旅は嫌いじゃないし、
向こうで誰かと出会えるかもしれない。

インドの時は友人と二人でだったけど、
バックパック一つだけ用意して、 ホテルの予約もせずに行って帰ってこれたんだから、 まぁ多分大丈夫だろう。

何よりも、

「いつか行きたいねぇ」

という望みは、オレの場合、結局絶対実現しない。

でも、そんなのは勿体ないなぁと最近思う。

「行きたい」と思うなら、
「行かなきゃ」意味がない。

今できること、今しかできないことを、
今のうち、できるうちにやっておこう。
どんな些細なことでも。
多分タイミングってすっごく大事。

「若い」うちにできることって、
「若い」うちしかできない。
残された時間はもう残り少ない。

ただ、若い学生のネックは
やはりお金やねん。

一応、学生である利点を最大限利用して、 航空券の安い時期に行こうと思っていたけれど、

やっぱ、9月末の学会のこととか、 その後の修士論文のこととか考えると、 どうしても8月中しか行けない。

ネットで調べると、お盆休み明けの
8月下旬が安いらしい。

ケド、9月や10月はもっと安い。

こんなことなら去年も色々と
行っておけば良かったなぁと後悔。

だけど、去年は去年で学業ガンバロウという気持ちがあったからな。

旅行で1週間とか2週間とか留守にするのは気が引けた。
別に誰に咎められる訳じゃないのにね。

咎められはするだろうけど?
気にしない気にしない。
気にしていたら何もできない。

大事なのは。
自分がどう思うかってことやね。
自分がどうしたいかって事やね。

この一年で、大分物事に対する考え方が変化したなぁ(笑)

いや、変化させないと、 今後この国で自分は生きていけないような気がした。

8月下旬の欧州行きの航空券は、最安でも13万位。

払えないことはないけれど、けどねぇ。

サーチャージなんかを加えると結局15万越えだよなぁ、きっと。

しかもサブプライム前でユーロものすごく高いし。。。

ということで、もっと安いところを、
そして人があまり行かない、メジャーじゃない国を探してみた。

これはたしか7月20日過ぎ頃の事だったなぁ。研究所の一般公開の頃。

一般公開の準備の裏で、航空券の準備もしていた(笑)

んで。引っかかった!
エジプト68000円!

「安!」

「安安!」

「安安安!」

「何これ?安すぎじゃん!?」

早速見積もり依頼。

そして返信。
サーチャージ込みで9万強。

「よし決定!」

しかし、安いゆえに既に満席。

あああああああああ。
なぁんだ。つまらん。

しかし、エジプトにピン!と
何かを感じたオレは

もう何が何でもエジプトに足を踏み入れねば 気が済まない状態だった。

だって、エジプトでしょ!

吉村作治センセイの愛した、あのエジプトでしょ!

ケンタを見つめるスフィンクスの、あのエジプトでしょ!

諦めきれない!
もう、諦めきれん!

その熱意に駆り立てられ
他の数社にも見積もりを依頼したけれど、 やっぱ、一ヶ月後の航空券だけあってか、 安いのはどこもみんなすでに満席。

まぁ、そうだよな。

すると、とある一社から、
この値段の便でしたら、数席空席があるとの報が!7月24日のこと。

11万強。サーチャージ込みで13万強。
しかもカイロ直行便なり。

値段にちょっと悩んだけど、 一ヶ月後の航空券なら、高くてもしょうがないかなぁと思った。

欧州なら、歳食ってからでも行けそうだけど、

エジプトみたいな熱い、 そして砂漠な国は若いときしか行けないかぁと思った。

「よし!決定!」

「その航空券でお願いします!」

こうして、自分のエジプト行きは決まったのであった。

第2夜につづく。かもしれない…

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