2014年8月6日~8月18日のタンザニアぶらり登山&サファリ旅の記。
将来、歳喰った時の為の備忘録としてココに記す。
【前夜までの「タンどう」】
成田を発って三日目、8/8の朝。キリマンジャロ最寄りにある、タンザニアはモシのHOTELで一泊をしたおいらは、遂に登山の出発口となるマチャメゲートに向かうのだった。山頂アタックまで、残り五日。。。
薄い雲に覆われた空の切れ間からは。
白い絵の具を思いっきりに混ぜた様な控えめな水色が時折顔を出す。
時刻は既に8時半。
キリマンジャロ州の州都でもあるモシの街中は。
平日の朝と言うこともあってか、若干の渋滞。簡易なアスファルト道路の両側を行き交う人々が沸き立てる砂埃で、なんとなく街は薄暗い。
郊外に出ると、行き交う車も少なく。人や建物より緑が目立つ。
途中、登山中の飲料水を確保しようとガススタンド併設のスーパーなど寄り道をしつつ。
キリマンジャロへの玄関口・マチャメゲートに向かうのだった。
マチャメゲート。
…キリマンジャロには大まかに6つの登山ルートがあるという。
今回、我々が選んだ登山ルートは、その中でも2番目に人気があると言われるマチャメルート。そして、その出発点となるのがキリマンジャロ南西山麓にあるマチャメ村の登山口。標高約1,800m。
一番人気のマラングルートは、コーラを売ってるほど整備されていることから、別名「コカ・コーラルート」とも呼ばれるという。イッテQ!のイモトが登ってたのはこのルート。
対して、マチャメはやや難度が高めらしい。。。
全行程6泊7日。全てテント泊。
ゆっくり高度順応を兼ね、5日間をかけてアタック前の最終キャンプに到達し。日付が変わった6日目深夜、標高4,600mから一気に山頂を目指してアタック開始。途中、一応の登頂成功地点と言われる5,756m、ステラ・ポイントを通過。その後、ご来光を眺めつつ、約一時間をかけてフリカ大陸最高峰、5,895mのウフルピークに至るという。
道中、TOTOのウォシュレットは無く、シャワーなんてあるわけも無く。モチロン、電話も圏外な一週間。
幸い、テントやら食料やらは、登山者毎に付くポーターさんが持ってくれる。
しっかし驚くのはその人数。
登山者一人に付き、なんと3名!!他にも、毎食の調理を担当する専属のコックさんやガイドさん。。。結果、添乗のマロン隊長含めて、我々8名のパーティに30名近くのサポーターが付くという!笑 山行中は、我々に先んじて登り。常に到着地でテントを張り、食事の準備を整え待ってくれているというのだ。
一日の登山が終わって着くテント前。
「食事になさいますか?それとも、先にお顔を洗われますか??」
こんな感じだとか。笑。
…まさに至れ〜り、尽くせ〜りのおもてなし大名登山。
…荷物は持って貰うし、飯も座って待ってるダケ!
高度による酸素薄を除けば、日本アルプスでテント担いで縦走する方がよっぽど辛い。
というわけで。
登山家でなくても登れちゃう山・それがキリマンジャロ。
そうこうしているうちに、マチャメゲートに到着!
ゲートに着いた我々。時刻は午前9時半前。
隊長マロンが入山手続きを済ませる間、朝貰ったお弁当をつまみつつ。
ゲート近くの土産屋で、山頂で掲げようとタンザニアの国旗を買ってみたりする。
出発の準備を始めるポーター達を遠目に。
東屋にてマッタリ、ガイドの到着を今や遅しと待ちわびる。
キリマンジャロ登山には現地ガイドの帯同が必須。旅行会社添乗のマロン隊長が、キリマンジャロの頂を幾度踏んでいようとも。現地のガイドが居なけりゃ登れない。
そして今回のガイドは。とあるアフリカ専門旅行会社の計らいで、登頂成功率を限りなく高めるべくセレクションされた4名。何れもキリマンジャロ登山の為に生まれてきたかのような猛者達だという。我々をきめ細かくサポートしてくれるということで実に心強い。
…。
ゲートについて一時間くらいブラブラ過ごす。
周囲には欧米人なグループが数組。人数にして20人いたかいないか。
到着が遅かったせいか、わりかし閑散としたゲート。
「さっ。じゃぁ、みなさん行きましょうかー」
隊長マロンのかけ声。
とうとう第一歩を踏み出すのであった。
第26夜へ!