キリマンジャロ登山

タンザニアどうでしょう 第22夜

2014年8月6日~8月18日のタンザニアぶらり登山&サファリ旅の記。
将来、歳喰った時の為の備忘録としてココに記す。
 
【前夜までの「タンどう」】
成田から26時間を経て到着したタンザニア・モシ。キリマンジャロに向かう登山客の多くが利用する「KEYS HOTEL」に到着した我々。久しぶりのシャワーを楽しんだ後、登山前の地上で食べられる最後の晩餐に臨んだのだった。。。

 
8月7日 午後7時半。

モーテルのような二階建てのホテル。
バー併設の食堂は、その一階部分にあった。

夕食の集合時間になって入ってみると。
20名近くの若い男女が、既に先約の団体として食事を楽しんでいた。

「もう下山してきた集団なのかな??」

色々な笑顔が交わり、賑やかで和やかな欧米集団が囲むテーブルの隣に。
とあるアフリカ専門旅行会社のツアーでやってきた我々7人のキリ仲間達が集まる。

旅行会社の添乗員・マロン隊長(仮名)を加えた8名が一堂に会した食卓。登山前、地上で楽しめる晩餐としてはココが最後。翌日夕食は、すでにもう山の中。。。

いや、しかし。

見事に女性が揃った食卓。
8名中6人が女性。男性は、おいらとマロン隊長の二人。。。

文字通りハーレム?

…とっても楽しい山行になりそうです! 笑

とりあえず、景気づけにキリマンジャロビールを注文!
全員揃ってカンパ〜イ!!

…。

いや一応、明日からに備えて、お酒は控えようかなぁ〜と思っていたんですが。
注文の段になって、キリ仲間の一人Tさんが。
徐ながら勢いよく「ビールっ!」とおっしゃったもんで、我慢出来ず、、自分もおちゃけを頼むことに。。。

なんだか久しぶりな宴会。
日頃、家族がいるわけでも無く、会社の同僚とも飲み行く機会がめっきり少なくなった私にとって、久しぶりに大勢で飲む宴会。
しかも、仕事を離れ、そして会社から数千キロも離れた私にとっては、ものすごい開放感。
まるで小学校の時、スキー授業が終わった後に、汗取りタオルをシャツの下から取り出した時のような感覚?

そんな開放感と、アルコールが程よく廻った私は、とっても良い気持ち。いや〜、おちゃけを頼んで正解でした 笑

それなりに美味しい夕食を頂いた後は。
簡単に明朝の流れについてミーティング。

明朝集合時間は、すぐに登山が出来る格好をしての朝7時。
そして朝食を経た7時半。登山の出発口となるマチャメゲートへ向かうのでした。

気持ちよく酔っ払った自分が食堂の外へ出た頃は、もうすっかり夜の帳も降りきって。
各自は各々の部屋へ戻っていったのでした。

部屋に戻ったのは21時頃。
荷物はまだまだ散乱のまま。

とはいえ、明朝は6時には起きて身支度を調えなきゃだし。ベッドで寝られる最後の夜だし。なるべくならぐっすり寝ておきたかった自分。

いや実は。
登山中は、自分が背負うザックには一日分の水と食料、そして雨具などの最低限を入れておき。その他、一週間に渡る登山用具の大部分をポーターさんに持って貰うコトになっていたのでした。

その為、ポーターさんに預ける用に70Lのダッフルバックを新調して持ってきていた自分。
そいつをスーツケースから取り出し、寝袋やら、明日は使わない雪山用の防寒具やらを入れたり出したり、出したり入れたり。。。

飛行機の中で勉強しようとして買った「スワヒリ語会話」本を、
果たして自分のザックに入れるべきか、それともポーターさんに預けるべきか。悩んだり決めたり、決めたと思ったら悩んだり。。。

そうこうしているうち、夜も更け。時刻は日付をまたぐ頃。
ようやくベッドに入ることになったのでした。

…。

ベッドの上には蚊帳がぶら下がる。

そう!蚊!

キリマンジャロ出発前に調べたネットやブログによると、タンザニアはマラリアの流行地域。そしてそれを媒介するのが蚊!ミス・ハマダラカさんだったのでした。しかも、出発前の宿で刺されて、登山中にマラリアが発症したというハナシを載せていたブログが有ったような無かったような。。。

「いやー、おいら。なんでか知らんけど、蚊だけにはモテるんだよなぁ〜」

ええ。私、なんでか知らないんですが、良く刺されるのです。
ちょっとでも蚊の出そうな場所に足を運べば、どこそこ必ず赤く腫らしてしまうのです。

今までで一番記憶に残る刺されポイントは、二重まぶたの二重のトコ。…いやいや、ホントもう玄人好みな蚊もいたもんですよ。よりによって。。。

ご想像の通り。
片目がお岩さんのように腫れ上がりましてね。
ええ、もうキンカンなど塗れるような場所じゃございませんから、そのまま数日放っておくしかなかったという。。。

…。

ここタンザニアに来てまで二重を刺されて、その上マラリアなんかに罹患したもんなら、もう目も当てられない!

私は、ジブリ映画なんかで若干憧れていた蚊帳を丁寧にベッドに広げ。
生まれて始めて蚊帳のぶら下がるベッドで寝息を立てることにしたのでした。

第23夜へ!
 
 

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