エジプト旅

エジプトどうでしょう 第44夜 〜感謝〜

大学院2年生だった2007年8月末。
徐に思いつき、一人で向かったエジプトの旅日記。

帰国後、mixi上に書き溜めた未完の旅行記を完結すべく、一先ず公開済み記事を誤記脱字以外はそのままの姿でリターンズしてみる!

※古い話題が随所にありますが、2007年執筆当時のママにお送りしております 笑

2007年8月27日~9月3日のエジプトぶらり一人旅の記
将来、歳喰った時の為の備忘録としてココに記す。

前夜までの「エジどう」→

エジプト観光第1日目は、あの三大ピラミッド群と初対面。
翌日、念願の砂漠de満点星見キャンプをするため、
カイロ西方白砂漠に到着し、無音の砂漠を堪能。
翌朝、必ずの再度の訪問を誓い、キャンプ地を後に。夜、カイロへ戻る。
観光第4日目の朝、ついにエジプト第2の都市・アレキサンドリアへ出発した。

カイロを出発して1時間半くらいだろうか。
ただただのっぺりした灰色風景の中を飛ばした乗り合いタクシー・セルビス。

突然、まだ町とも言えない、何も無い。
交差点の様な広い青空バスターミナルのような場所に停車した。
 
 
そして同行の皆さんは降りはじめる。

(…えっ!?ここがもう終点なの??)

(…いやいやいや!)

(こんな周りに何もない広場がエジプト第二の都市なわけないじゃん!?)

想像していたアレキサンドリアとは、まったくもう完全にかけ離れた田舎な場所。

(。。。ってか、一緒に乗ってた人たち、もういなくなってんじゃん!)

そう、一緒に乗っていた人々はもうどっかに行っちゃって。
おいらに「このセルビスはアレキサンドリアに行くよ!大丈夫っ!!」
と話してくれた若い女子高生な方々も消えていた。。。

幸い、周囲には他にも数多くのセルビスが止まっていた。
しゃーないので、また周りの人々に聞きまくった!

「、、、アレキサンドリアに行きたいんだけど。。。」

「×▲¥■$◎×!。。。▲□@%#◎●□×??」

「ってか、ところでココどこなん?」

「=&;*▲¥■$◎×!。。。▲□@%#◎●□×??」

炎天下の中、20分くらい。
会話としては成り立ってない、そんなやりとりをしただろうか。
はたして、ようやくアレキサンドリア行きのセルビスを見つけることができた。

今度は全員男性なセルビス。
明らかに現地の人しか乗ってないセルビスの中で、
明らかに困ってる東洋からの旅行者。

気を利かせてくれたのか?
左ハンドルの車内、最前列の助手席に乗せてくれた。

しばらく走っただろうか。
やがて左側の車窓の遠くに海が見えてきた。

イメージにあるエジプト地図的にも、
確かにアレキサンドリアに近づいてきている感覚。

徐に話しかけられる。微妙な空気の中で。

「…ところでお前さんは、韓国人?それとも中国人??」

インドの時もそうだったけど、
最初から日本人か?と聞かれたことがほとんど無かった。
そんだけ海外に出掛ける中韓人って多いんだなぁ〜と思わされていた。

おいら答える。

「いんや、ニッポン人なんよ(^^;)」

「!」

いきなり車内の空気が明るくなった(様な気がした)。

「おおーー!日本人だったんね!!」
「いやぁ〜、おれたちニッポン人大好きだよぉ〜」

なんだろう、『日本人』と聞いただけで変わる不思議な空気の転換。

インドの時。
空港の手荷物検査場で、コワイ顔して銃を構えて警備していた軍人さん。
徐に「日本人か」と聞かれて「そうだ」と答えた瞬間、
いきなり柔和な笑顔で「気をつけてなぁ〜」と語りかけてくれた。

なんだか自分の先人達に感謝したくなる瞬間だった。

やがて都会な雰囲気の街中に入り。
海岸沿いの広い道路沿いに停車。

降り際、おいらが運賃を払おうとしたそのときだった。

「あー、いいよいいよ。お代はオレが払っとくから!」

「。。。え!?いやいや、だってそれはいけませんよ!」

「×@*¥■$◎!! ▲×◎□◇>=%%!!」

最後になんと話していたのか聞き取れなかったが、
決してお代を受け取ろうとはせず。
結局、見ず知らずのおじさんに乗車賃を笑顔で奢って貰っちゃった(^^;)

うーん、日本人だったからかどうか。
今となってはもう判らないけれども。

……今度、日本で困っているエジプシャンが居たら
電車賃くらいは遠慮無くお支払いしよう!

そう思った。

第45夜へつづくっ!!

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