エジプト旅

エジプトどうでしょう 第41夜

大学院2年生だった2007年8月末。
徐に思いつき、一人で向かったエジプトの旅日記。

帰国後、mixi上に書き溜めた未完の旅行記を完結すべく、一先ず公開済み記事を誤記脱字以外はそのままの姿でリターンズしてみる!

※古い話題が随所にありますが、2007年執筆当時のママにお送りしております 笑

2007年8月27日~9月3日のエジプトぶらり一人旅の記
将来、歳喰った時の為の備忘録としてココに記す。

前夜までの「エジどう」→

エジプト観光第1日目は、あの三大ピラミッド群と初対面。
翌日、念願の砂漠de満点星見キャンプをするため、
カイロ西方白砂漠に到着し、無音の砂漠を堪能。
翌朝、必ずの再度の訪問を誓い、キャンプ地を後にし、夜カイロへ戻る。
観光第4日目の朝、エジプト第2の都市・アレキサンドリアへ出発する。

第41夜は、アレキサンドリアへ向け、セルビス乗り場に到着したところから。

カイロの朝。
ようやくたどり着いたのは、ヒルトンホテルを目の前にした、
ちょうど新宿西口のバスターミナルくらいの広さの広場。

そう。エジプト初日。
おいらが深夜遅くたどり着いたバスターミナル。

セルビス乗り場には、ワゴン車が数十台止められていて、
運転手が行き先を大声で叫んでいた。

その雰囲気と言ったら、
そりゃ、もう淵野辺や府中の駅前ターミナルとは大違い。

老若男女入り乱れ。

聞き覚えのある地名をアラビア語で繰り返し叫ぶ運転手。
おそらくそれは、ドル箱路線のセルビス。
人がすぐ集まり、すぐさま出発。

人の入れ替わりも多く。
まさに平日朝の雰囲気。

観光客気分の(というか、正真正銘の観光客だけど)
おいらはもうその雰囲気に完全に飲み込まれ。

しばらく、たじたじたじと突っ立っていた。

…。

しゃーない。ただ立っていたってしょーがない。

周囲の運転手たちに聞きまくった!

おいら)
「(英語もどきで) どのセルビスに乗ったら、
 アレキサンドリアに行けるのさ?」

えじぷしゃん)
「あれきさんどりぃーあ? …。 ○♪×▲◎↓○▽×◇■??」

おいら)
「ふむぅ?? (だから、アラビア語わかんないって!)」

えじぷしゃん)
「♪●×▲←◎↓○▲×◇♪!」

……。

どうも「知らん!」と言っているらしかった。
その証拠に、セルビス乗り場の反対側の方を指さしていたその運転手。

指さす向こうには確かに数台のセルビスが止まっていた。

カイロからアレキサンドリア。
直線距離にして200km強程度をセルビスで向かう。
そんな需要は果たしてあるのだろうか。

「地球の歩き方」を読む限りは、
セルビスで行けるらしいことは書いてあったけど。。。
アレキサンドリアはエジプト第二の都市というからには、
ニホンで言うところの、東京から大阪に行くようなもんだろうし。
それなりの幹線にはなっているべさ。

さっきの運転手が指さしたセルビス。
運転手はおらず、数人のイスラム教徒と思われる女性や、
ジーンズを履いた、ニホンで言うところの女子高生らしき女性が数人。
おとなしく出発を待っているといった感じで、
ワゴンの後方座席にちょこんと座っていた。

とりあえず、「地球の歩き方」の地図を見せ、
アレキサンドリアの位置を指し、
なぜか身振り手振りで、
「このセルビスは、ココ(アレキサンドリア)までいくん?」
と聞いてみた。

見るからに異国人の旅行者に、
(というより、おいらの坊主が珍しかったのか?)
いきなり尋ねられたコトに最初は戸惑っていたその女子高生風数人は、
おいらのジェスチャーの意図を若者らしく素早く察し、

「いくいく!大丈夫!」

といった風に、友達同士で確認し合いながら肯定している風に見えた。

安心したおいらはそのセルビスに乗り込み、出発を待つことにした。

彼女たちはアラビア語で何やらおいらのことを話している様だったが、
あいにく英語が通じず、ジェスチャーで少し会話をしているうちに、
意志の疎通もなかなかとれず、彼女たちの話題はほかへ移ってしまった。

(…こーゆー時にiPhoneとかがあれば、
 写真なんかをネタに色々とコミュニケーションができるのになぁ)

自分のコミュニケーション能力の低さに悔しさを感じた瞬間だった。

…。

15分くらいは待っただろうか。
年配の女性数人(なぜか乗客は女性ばっかりだった!)が
乗り込んだところで、セルビスは座席が埋まり。
そばで仲間と立ち話をしていた運転手がやって来た。

おいらが乗ったセルビスは、
高速道路を思われる幹線を超猛スピードで北へ向かって走り出した。

やがてセルビスはカイロ市内を抜け、
車窓の左右には文字通り何もない風景が始まった。

さらばカイロ。ちょっとアレキサンドリアへ行ってきます!

第42夜へつづくっ!

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