エジプト旅

エジプトどうでしょう 第23夜

大学院2年生だった2007年8月末。
徐に思いつき、一人で向かったエジプトの旅日記。

帰国後、mixi上に書き溜めた未完の旅行記を完結すべく、一先ず公開済み記事を誤記脱字以外はそのままの姿でリターンズしてみる!

※古い話題が随所にありますが、2007年執筆当時のママにお送りしております 笑

2007年8月27日~9月3日のエジプトぶらり一人旅の記
将来、歳喰った時の為の備忘録としてココに記す。

前夜までの「エジどう」→

エジプト観光第1日目。ギザの三大ピラミッドと
カイロ郊外の階段状ピラミッドを堪能。
第2日目。念願の砂漠キャンプに路線バスでいよいよ出発。

第23夜は、5時間揺られたバスが目的地に到着したところから。

5時間ってのは、ふと考えると結構長時間だと思うんだけど。
ふつうに札幌から車で釧路まで行けちゃうような時間だし。

んでも、外の風景をぼけーっと見つめていたら、
いつの間にか周りにポツリポツリと緑が見え始めてきた。

わりとあっという間についてしまったようだ。

時間は、そう。たしかちょうど正午前。

それまでは茶色い黄土色な土地がただ
だだびろっく広がっていた。
突如として、オアシスのごとく緑が広がった。
(まぁ、オアシスなんだが)

そしてその後は、バスの車窓は緑だらけ。
ここが砂漠の中とは思えない。

そして。
ふと突如、映画「不都合な真実」が頭に浮かんだ。
大事にしないとな、緑は。
ストップ! 地球温暖化ってね。
なんでかしらんが。

。。。

バスは、おそらく目抜き通りと思われる道を
まっすぐに走った。徐々に家々も目に入る。

そして停車。
窓の外にはバスの到着を待つ人が数人。
バスの中にいる誰かを探すように覗いている。

ペンション さくらのオーナー・エザットさんは、
出発前。さくらの名刺カード?を手渡してくれていた。

「バスが到着したら、とにかく降りずにそのまま乗っていてくだサイ。」

「??」

「ガイドが乗ってきますから、このカードを見せてください。」

「????」

「ガイドは、その場で携帯で私に電話をしますから、
 あたなが変わって出てください」
 
 
 
(……??)
(って、何でそんなことを?
 たかが砂漠ツアーでしょ?
 なんかドラマ・24並みの緊張感を感じるんですけど。。。)

……

(ハッ!)
(まさかそんなに危険な場所なのか??)

たしかに。
ガイドブック「地球の歩き方・エジプト編」にはこう書かれていた。

『カイロ方面から来る外国人旅行者は観光案内所の前で降ろされ、
 観光案内所の中に連行(!)されることもある』
 また
『バフレイヤ・オアシスでは
 バスの到着と同時に多くの客引きがやってくる。』

(まさかっ!
 エザットさんも電話で本人確認までしないと心配なほど、
 客引きの手口は巧妙で危険なものなのかっ!!!)

(おおおお! なんか怖くなってきた。。。)

窓の外を見ると、一人の若者が俺と目を合わせてきた。
「降りてこいって! いいツアーにつれてってやるから!」
と言っている (ように見える)。

でも、おいらには。
身ぐるみ一枚も見逃さない
優しい仮面の下の、恐怖の大魔王の顔が垣間見える。

恐怖の大魔王って。。。。。

バスに乗っていた人のうち、ここで降りる人はみな降りたようだ。

(つーか、まだバスに人が乗っているってことは、
 この先にも行くってことだろ?
 ってことは、俺はここで降りるんじゃないのか??)
 
 
(んでも、窓の外の風景は、ガイドブックの停留所の写真と同じだし。)

(エザットさんが言っていたガイドさんらしき人は乗ってこないし…)

(どうする、オレ? どうするっ!?)

つづくっ!!!

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