エジプト旅

エジプトどうでしょう 第12夜

大学院2年生だった2007年8月末。
徐に思いつき、一人で向かったエジプトの旅日記。

帰国後、mixi上に書き溜めた未完の旅行記を完結すべく、一先ず公開済み記事を誤記脱字以外はそのままの姿でリターンズしてみる!

※古い話題が随所にありますが、2007年執筆当時のママにお送りしております 笑

2007年8月27日~9月3日のエジプトぶらり一人旅の記
将来、歳喰った時の為の備忘録としてココに記す。

前夜までの「エジどう」→

エジプト観光第1日目
朝6時起床の後、乗り合いタクシー・セルビスに乗って、
ついに、あの有名なギザの三大ピラミッドと対面した自分。
ギザの三大ピラミッドは、その周囲をグルーっと柵で囲まれていて、
お金を払わないと目の前まで近づけない。
入場券を購入するため、チケット売り場の列に並んだ。

第12夜は、そんなピラミッドでの出来事を余すトコなく語ろうと思う。

エジプト旅行の最大の難点は、
なんといっても観光名所の料金がバカ高い!ということ。

ペンションさくらのドミトリー部屋の一泊の値段約600円に対して、
ピラミッドの入場料が、約1000円!
ただ、学生の場合は割引になって半額にはなるんだが。
んにしても、日本的には考えられない料金ですな。
デズニーランドな料金設定やね。

とにかくクソ高い。

しゃーない。
ここまで来て入らないという手はないので。
仕方なく入場料を払って入場した。

時間はちょうど午前9時頃やったと思う。

入場口では、空港の搭乗口にあるような、
X線手荷物検査と金属探知ゲートで、不審物をチェックされる。

つか、ここのチェックは割としっかりしていた。

というのも、この後、色々な観光場所。
たとえば美術館とか博物館にも寄ったんだが。
そこのチェックは、もうただの形だけ。

係員のオッサンたちは、もうやる気も何も感じられない。
ただダラーっとした感じで。
どっちかっつーと、彼らの方が不審者な様相。

オレが手荷物をX線検査のために差し出すと
「そんなことしなくてイイよぉ~」的なジェスチャーで、
「とっとと進みなさいよっ!」的な対応。

「いいのかよっ!」
「いいんだよぉ~」

といった掛け合いを何度も経験した。

んで。
ピラミッドの話に戻る。

どうもオレは運が良かったと見えて、
オレが入場チェックを終わらせた直後、
観光客の団体が、バスの団体で訪れた。

それこそ数百人にのぼる団体さんたちだったんだけど、入場ゲートは二つしかない。

あの人数でこのゲートをくぐるとなると、
どんだけ時間かかるんだよ!

間一髪、素早くゲートをくぐることができたらしい。

ゲートの中。カイロ市内に背を向けた向こうは、もう完全な想像通りの砂漠の世界。
はるか彼方に、ラクダの一行が霞んで見える。

ふと目を横にそらすと、大きな石の壁があった。
何の壁だろう?こんな壁、さっきは見えなかったぞ!

そう思って壁の上を見上げると。
果たしてそれがピラミッドだった。

………。

的な、安い表現が適当なくらい。
目の前で見る奴はでかかった!

「ちくしょー!勝ったと思うなよっ!」

プラネテスじゃないけど、
思わずそう言ってしまいそうなデカさだった。

ちなみに、その時目の前にあったのは
クフ王のピラミッド。

そう、例のピラミッド内部の限定300名のチケットは、そのクフ王のピラミッドのものだった!

近くにそのチケット専用の売り場があるという。

行ってみた!

つか、あからさまに誰も並んでいなかったので、何となく結果は見えていたが、

「(一応英語で)すみません。
 クフ王のピラミッドに入るチケットくださいな。一枚。」

「●▲!¥×≈宬˚•∞¶£」

「・・・。(英語が通じなかったのかしら?)
 
 チケット! クフ王! プリーズ!」

「˚¬∆∞¢ª•ƒ∂∫˚åß∑π¬˚∆˙・・・FINISH!」

「But…」

「F I N I S H !!」

FINISH。

売り切れだった。。。

しょっくやわ〜。

ガイドブックとかネットの旅行記を見た感じだと、チケット代を払うほどの見る価値は無いらしい。

そう書いてあったのが唯一の救いだった。

ケドなんだかやっぱ入ってみたかったなぁ。
ピラミッドの中に!

だいぶ日も高くなり、
上空にかかっていたモヤも段々と晴れてきた。

チケット入手を諦めたオレは、
ひとまずクフ王のピラミッドに触ってみようと、目の前にある大きな石の階段に歩いていった。

(一枚目の写真→チケット売り場から見たクフ王のピラミッド
 二枚目の写真→壁かと思った 笑
 三枚目の写真→クフ王ピラミッド前からカイロ市内を撮った)

第13夜へ

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