社会人になって初めて富士山に登って以降、ずっと登山にハマっていた私。
ひょんな事から目標にしていたキリマンジャロ登頂が、2014年に無事達成されてからというもの、あれだけ熱を上げていた登山熱が急に萎んでしまっていたんですよね。。。
「あれだけ熱中していたのになぁ…」
「何か他に、趣味になるものとかないかなぁ…」
そんな時に、ふと思い出したのが、
子どもの頃から、その音色に憧れを抱いていた津軽三味線でした。
津軽三味線って、ノリノリで格好良くないですか?
「あの楽器を、自分が自由自在に弾きこなせてるのって、、、」
「うーん、なんかカッコイイ!!ヾ(^v^)k」
そんな理由から、2015年の春。近所の教室を見つけて習い始めることにしたのでした。
今回は、私が津軽三味線を習い始めて良かったことについて語ってみます!
習い始めたきっかけ
もちろん、登山がイヤになったわけじゃなかったし、歳とっても細々登り続けて行きたいと思ってました。
が、歳とって登れなくなってからも続けられる、他の趣味を持っておきたいと思ったのです。
子どもの頃、津軽三味線は今ほどメジャーな楽器では無かったし、テレビでやってたとしても「ザ・日本の伝統芸能」的な番組でしかお目にかかれなかったと思う。
が、そのアップテンポでノリノリな音色に、格好良さを感じていた私。
自分が高校生の頃は、ちょうど吉田兄弟がデビューしたてで、
「自分もやってみたいなぁ〜」
なんて思っていても、まだ学生だったと言うこともあって、思っているだけでした。
社会人になって、休日出勤が当たり前の仕事中心の毎日になっていた私。
その辛さからの逃避行として選んだ先が登山だったのでした。
そして、その代わりになり得る趣味として、子どもの頃から気になっていた津軽三味線を始めてみるのもいいかもしれないっ!
なんと言っても、子どもの頃からカッコイイと思っていた音色を自分が表現出来る様になることに、カッコよさを感じていた。
「うーん!いっちょやってやろう!」
そう思った2015年の春。
ネットで検索してみつけた、近所の個人宅で教えている津軽三味線教室に通い始めたのでした。
習い始めてみて良かったこと
2019年春で、習い始めてから早くも丸4年。
毎日練習していれば、それなりの腕前にはなっていたと思うものの、そこはやはり社会人。
なかなか充分な纏まった練習時間がとれず、腕前は全く上達していない(もう、完全なる言い訳ですが…)。
津軽三味線って楽器は太鼓的な側面もあって、撥でガンガン叩くもんだから、その音色は思っている以上にかなりデカい。。
アパート暮らしの身にとって、自宅で練習するのは憚られる程の音量が出てしまう。。。
おのずと練習はカラオケに通うことになるものの、仕事終わりに毎日通える程の金銭的余裕も時間もありはしない。
もっとも、音量を下げるための工夫や、消音グッズがあるにはあるんですが、それでも深夜にアパートで練習するには大きめの音量。。。
結果、週に一度、カラオケに通って練習するのがやっとな感じでこの4年は過ごしていました。
漸く最近、撥音がシッカリしてきたと先生に褒めて貰えるようにはなっています。
さて、丸4年通ってみて感じた、習ってみて良かったことを書いてみる。
1.日本の地方都市に興味が湧くようになった
津軽三味線で奏でるのは、メジャーな「津軽じょんがら節」を筆頭に、主に東北各地の民謡が多く。
そういった曲を練習するうち、唄やその意味や背景なんかも気になりだして、Youtubeで色々観てみたり、ググってみたりと、自然にその曲が産まれた土地の歴史なんかに目が向き始める。
旅行好きの私はそれまで、
「旅行と言えば海外に決まってるだろっ!」
「日本の地方都市は、歳とっていつでもいけるだろっ!」
なんて思っていたわけですが、
「民謡の音色が五臓六腑に染み渡るなぁ」
「温泉に浸かって、チビチビ日本酒などやるのもええもんですなぁ」
なんて、志向が変わってきた。
…単に、歳とったことなのかもしれません。。
でも、民謡を通して、その土地の歴史とそこで生活する人々の人間的空気を感じた上で、地方都市への旅行を楽しめるようになれたのは良かったな。
2.自分の住む地域にも目が向かうようになった
これは、発表会やコンサート。
教室では年に一度、おさらい会的なのがあって、近所の公民館にあるステージを借り切って2時間ばかしの演奏会を行う。
これは教室関係者だけじゃなく、チラシ作って一般の方々の来場もウェルカムなもの。
それに、定期的にミニコンサートも行ったりする。
自分は、まだまだ腕前が振るわないので、コンサート自体に出演はできないものの、お手伝いなどを通して、地域の人々と触れ合うことができる。
それまで、職場と自宅の行き帰りだった私にとって、住んでいる地域の雰囲気を掴む良いキッカケとなった気がしている。
3.こだわることの面白さを改めて思い知った
津軽三味線って、かなり奥が深い。
これは、三味線だからというわけじゃなく、何事にも当てはまる一般的なハナシだとは思うんだけどね。
極めようと思うと、いくらでも深められるし、とにかく奥が深い。
元々モノ作りを仕事にしていた自分にとって、改めて、何かを創ることの楽しさを感じた瞬間。
そして、自分が創った音色で、人々に感動を届けられる手段を手に入れられたことがスゴく楽しいのです。
津軽三味線を習うには?
さて、そんな津軽三味線を始めようと思っている方に、私なりのご提案。
最近は、小学校でも和楽器に触れる授業があるみたいで。
若い人たちの間でも和楽器ブーム的な感じのようですね。
津軽三味線を習おうと思うと、その手段は大きく以下の3つがあるかと思う。
・個人教室に通う
・カルチャーセンターに通う
・音楽教室に通う
ググれば、自分の近所に一カ所はそういう場所が見つかると思う。
個人的な主観として書くとすれば、もし「効率的に上手く」なりたいのであれば、やはり個人教室に通って先生と一対一で習うのが一番ベターかな。
カルチャーセンターとか音楽教室だと、先生一人につき数人の集団稽古になってしまって、効率的な上達が出来にくい気がするんですよね。
津軽三味線って、それなりに練習すれば、それなりに弾くことは出来るもの。
ですが、心の琴線に触れるような音色を出すためには、やはりシッカリした姿勢やキチンとした弾き方叩き方が出来ることが必須だと思う。
その点、一対一だと、気付かぬうちに付いてしまったクセをキチンと指摘して貰えるし、変なクセを早めに矯正することが出来やすいと思う。
自分の場合、集団な稽古は受けたことがないので、想像にはなってしまうけど、効率的な上達を考えるとやはりマンツーマンが良いのかなっと感じています。
まとめ
今回は、津軽三味線を習い始めて良かったことと、もし始めるとした場合のご提案をお伝えしました。
自分はまだまだな腕前ですが、今年(2019)はキチンと上達して、人前に出ても恥ずかしくないくらいの音色が奏でられるように頑張ります!
みなさんも、ご興味あれば習い始めてみてはいかがでしょうか?