大学院2年生だった2007年8月末。
徐に思いつき、一人で向かったエジプトの旅日記。
帰国後、mixi上に書き溜めた未完の旅行記を完結すべく、一先ず公開済み記事を誤記脱字以外はそのままの姿でリターンズしてみる!
※古い話題が随所にありますが、2007年執筆当時のママにお送りしております 笑
「地球の歩き方」によると、
ピラミッドに行く方法の一つとして、
タハリール広場発のバスの利用が挙げられていた。
どうやら357番のバスに乗ればイイらしい。
ペンションさくらを出発したオレは、
途中で水を買い、
そのバスターミナルに向かっていた。
正直、タクシーを使ったほうが
早く着くのは明らかそうだったけど、
早朝から、やっかいな値段交渉をするのが面倒だったのと、
現地の人たちが日常使う交通手段を使ってみたい。
という理由から、バスに乗ってみることにしていたのだった。
それに、バスなら安いしね。たしか約40円。すばらしい。
一方のタクシーを利用すると、1000円はするらしい。
朝が早いせいか、ほとんどの店はまだ閉まっていた。
が、車は結構びゅんびゅん走っていた。
人通りも割とある。朝7時の新宿オフィス街な感じ。
でも、びゅんびゅん走る車の数がめっちゃ多い!
しかも信号機が無いのである!
道路を横断するのは
信号機に依存する日本人としては
とっても命がけな感じ。
無理矢理渡らないと、
いつまで経っても渡れない。
そーいえば、
インドの道路もそんな感じだった。
インドから帰国したときは、
数日後に友人にこう言われた。
「なんか、性格キツくなったね?」
と。
言葉遣いとか、立ち居振る舞いが、
自分勝手になり気味だったと。
たしかに。言われてみて気づいた。
以前と比べて、なんだか短気になってた自分を。
まぁ………ひょっとすると、
それがオレの本性だったのかもしれないが。。。(笑)
んでも。
そのくらい自分を主張しないと、
道路もロクに渡れない。
そんな国、エジプト。
お人好しな(?)自分としては、
かなりのカルチャーショックな訳よ。
カイロの道路っていうのは。
「Noと言える日本人目指すなら、
エジプトの道路やな〜。」
そんな事を考えながら歩いていた。
早朝の気温は、ほぼ東京の真夏の朝と同じやね。
んでも、東京の朝と比べて、湿度はそれほどでもなかった。
が、やっぱりすでに汗ばみ始めたぞ!
というわけで、
そんなこんなで、
バスターミナルに到着。
バスターミナルでは、
結構の数の市民が行き交っている。
道ばたで朝食のパンとか売ってるおばちゃんとか、
アラビア語で大声を張り上げているエジプシャンたち。
遠目からみるとちょっと怖い。
その勢いに圧倒される。
。。。。しばらく辺りを見回す。
しかし乗るべき357番バスは見あたらない!
とりあえず、昨夜に空港から乗ったバスが356番やったから、
その近くから出発するかも?と推定し、昨夜降車した辺りに行ってみた。
はたしてバスは止まっていた。
だが、いまだアラビア語の数字に不慣れな自分。
どうやら空港行きの356番バスっぽい感じも否定しない。
そこで、そのバスの前に立っていた、西洋人風の男に聞いてみる。
「(英語で)このバスは、ギザのピラミッドまでいくん?」
彼が答える。
「(カタコト英語で)ああ、いくともさ!」
「(流暢な英語で)OK!ありがとね。」
いともあっさり、乗るべきバスが見つかった!
。。。。しかし、どうも上手くいきすぎる。
こんなに早くに見つかるはずは無いだろう。
自分の24年間の人生経験からして、
このバスは、絶対違う!
っていうか、乗客の様相からして
ぜったいこれから空港に行きます!って感じの雰囲気プンプン。
間違いなく空港行き356番バスっぽい。
運転手に聞いてみた。
「(英語で)このバスは、ギザのピラミッドまでいくん?」
運転手答える。
「(英語で)いんや。いかねぇ。」
・・・・・・・あの西洋人め!適当なこと言いやがって!
その後も、付近のエジプシャンに何度も聞きまくる。
そのたび、あれに乗れだの、これに乗れだの言われる。
しかし違う人に確認をとると、それらは全部間違いだった!
(くそー!適当な答えばかりしやがってぇ!!)
(。。。でも、オレも日本で外国人に道聞かれたら
カタコトの英語で適当な返事をしてしまうことがあったなぁ)
(お互いさまかぁ・・・)
(今度、日本で外国人から道聞かれたら、
懇切丁寧にお答えしよう!
うん。そうしよう!!)
そんなことを考えながら、
バスターミナル周辺を歩き回っていたオレ。
さすがにタクシーを使おうと思った。
しかし、バスターミナル周囲にいるせいか、
タクシーがなかなか見あたらない。
(あ゛〜もう。)
その時だった!
バスターミナルのちょっと横に、
白いバンみたいなものがズラーッと並んでいる、
もう一つのバスターミナルな広場があった。
後でわかったことだが、
どうやらそれはセルビス乗り場だったらしい。
何かというと、
10人程度が乗れるマイクロバスで。
行き先・経路が決められている
いわゆる乗り合いタクシー的なものだったのだ。
(そーいえば、乗り合いタクシーがあるって
ガイドブックに書いてあったなぁ)
そう思い出しながら、
とりあえず、そっちの方に足を向けたのであった。
次回!遂にピラミッドと対面です!!
いや!絶対対面させる!笑
第11夜へ! エヘへ。