エジプト旅

エジプトどうでしょう 第8夜

大学院2年生だった2007年8月末。
徐に思いつき、一人で向かったエジプトの旅日記。

帰国後、mixi上に書き溜めた未完の旅行記を完結すべく、一先ず公開済み記事を誤記脱字以外はそのままの姿でリターンズしてみる!

※古い話題が随所にありますが、2007年執筆当時のママにお送りしております 笑

(俺)「Do you have any rooms for tonight?」

ペンションさくらのドアを開けると、
「地球の歩き方」に掲載されていた写真から想像していた狭っくるしい室内とは違い、
とっても明るい、落ち着いた雰囲気のなかなかキレイな宿だった。

目の前には、齢40程度の、
ちょうど水曜どうでしょうの藤村Dのような体躯をしたアラビア人がオレを不審そうな目で見つめていた。

(そうか!日本語が通じるんだったよね)

そう思い出したオレは、
なぜかカタコトの日本語で話し出した。

(俺)「あの、今晩、部屋、空いてますか?」

うーん。いや、いくら日本語通じる言ったって、スラスラじゃないだろう?

そう思ったら、
なぜか自然にカタコトの日本語になってしまった(笑)

「予約しましたか?」

「ドミトリーですか?」

(おおおおおお!
 エジプト着いて日本語を耳にできるとは!)
 
 
一人でエジプトの深夜に降りたったオレは、
なんだかんだ言っても、正直やっぱり心細い。

そんなときに聞いたこの日本語は
本当に心から安心できる
そして元気を与えてくれる魔法の言語だった。

さくらの居間を横目に少し眺めつつ、
一応、日本からEメールで予約していたが
それに対して返事が無かったことを、
カタコト(笑)の日本語で説明。

幸いその日のドミトリー部屋には空室があるという。

というわけで、なんとかエジプト最初の夜を
柔らかいベットの上で過ごすことができるのであった。

ペンションさくらのオーナー。
ドアを開けた瞬間、
不審そうにオレを見つめていた彼の名は

エザットさん

たった今、エジプトに着いたばかりであるという事情を話すと、
それまでの不審の顔が突然しわくちゃの笑顔になる。

日本のどっか田舎で出会う、
所ジョージの番組に出てきそうな、
古き良き日本のおっちゃんの笑顔である。

「シャイのみますか?」

シャイとは、いわゆる紅茶のこと。
エジプトに限らず、南国のこうした飲み物は基本的に甘い!

(俺)「はい、いただきます!」

「さとう、なんばい?」

(俺)「ええっっとぉー。一杯、で、お願いします!」

後に知った話だが、基本は3杯らしい。

つか、1杯っつったって、
何を基準にして1杯なのかは、
理学を学ぶものとして非常に大事な注目点。

普通の日本人的常識であれば、
小さじ1杯程度を脳裏に浮かべるだろう。

しかし。

エジプトでいうところの1杯は、
まぁ、人にもよると思うが、
一週間のエジプト生活の経験からして、
どうやら、

大さじ「山盛り」1杯

が平均的な1杯になるよう。

ただ。
さすが日本人宿を経営しているエザットさん。
日本人の心を把握しているようで、そのときのシャイは普通の紅茶の味だった。

そうこうしているうちに
時間はもう2時すぎ。

その後部屋に入って、
荷物を整理して、
シャワーを浴び、
そして歯磨いて、
柔らかいベットの上に
横になった。

砂漠の国だけに、
夜でも、日本の日中なみに暑いと覚悟してたけど、風もあって、予想してたよりは、なかなかそんなに暑くはない。

ちょうど、日本の熱帯夜的な雰囲気。
んでも風があるから
それほど暑くも感じない。

ようやく落ち着いて
眠りに就こうとしていたとき。
ふと気づいたんだが、
自分がいたのはドミトリー部屋。
全部でベッドが4つある。

しかし人間俺一人。

つまり四人部屋を一人で使えたというコト。

これで5ドル。
やく600円。

沖縄で泊まった
一泊800円のドミトリーよりも
キレイで雰囲気いいし。

さすがさくら!

苦労した甲斐があってか?
カイロ最初の夜はイイ夜やった!

ということで。
エジプト旅行第1日目は
幕を閉じたのであった。

(写真は、泊まったさくらのドミトリー部屋)

第9夜につづく。とおもう。

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