大学院2年生だった2007年8月末。
徐に思いつき、一人で向かったエジプトの旅日記。
帰国後、mixi上に書き溜めた未完の旅行記を完結すべく、一先ず公開済み記事を誤記脱字以外はそのままの姿でリターンズしてみる!
※古い話題が随所にありますが、2007年執筆当時のママにお送りしております 笑
カイロ空港のロビーは、
インド・デリーの空港とは違って、結構近代的。
「地球の歩き方」を読んで想像していたのとは大違い。
「へぇ〜」
しばし驚く。
「いや、油断しちゃならんぞ!
極悪詐欺師がどこかから
オレを虎視眈々と狙ってるに違いない!」
「隙を見せたら一貫の終わりだぞ!」
そう思いながら、出口に向かって歩き出した。
しかし、深夜のせいか、妙に閑散とした館内。
税関出口から、空港建物出口までは直線で、だいたい50mくらいの距離。
その間にタクシーの運チャンらしき人が集まる
受付みないたところがあった。
数人のエジプト人がたむろしていた。
「Hey! Do you need taxi??」
(俺)「きたきたきた! ホテルとつるむ極悪なタクシーの客引きや!」
(俺)「とりあえず、無視だな!」
(俺)「どうせ、オレの所まで寄ってきて 優しいセリフであーだこーだと話しかけるんだろ!」
(俺)「『お前の泊まろうとしているホテルは満室だ!』とかね」
(俺)「そんで都合のいいホテルに連れてくんだよな!」
(俺)「インドで経験済みなんだよぉ!
わかってんだって!
あんたらの行動パターンはよ!」
ちょっと緊張しながらも、
そして怖がりながらも。
奴らの次のアクションを期待していたオレ。
「………」
「………?」
「………」
「?? ………?」
…。
気がつくと、空港の建物を出ていた。
なんか肩すかし。
つーか、客引きそんなんでいいのかよ!?
儲かってんの??
というわけで。
ルクソール日本人観光客襲撃事件など
テロ事件も多いと聞くエジプト。
深夜24時。
意外に平安です。
うーん。
一瞬。
元に戻ってタクシーをお願いしようかと思った。
しかし、行くあてのあるホテルもない。
しゃーないので、バスに挑戦してみることにした。
深夜でも動いてるバスがあるハズ。
治安も問題なさそうやし、乗ってみることにした。
ここで、プチエジプト情報。
エジプトは、普段我々が使ってる算用数字を使ってない。
いわゆるアラビア語の数字
「 ٠ ١ ٢ ٣ ٤ ٥ ٦ ٧ ٨ ٩ 」
そして文字はアラビア語。اللغة العربية
ハッキリ言って全くわからん。
英語ならなんとか理解できるが、
アラビア語ってのは全くわからん。
まして英語であっても、
いや日本でも知らない土地のバスに乗るのは一苦労。
それを、路線番号でさえアラビア語で書かれたバス。
どれにのるとどこに連れて行かれるのか。
全く予測不可能なバス。
とにかく周囲の人に聞きまくった!
「Is this bus go to タハリール広場?」
数人に聞いて、ようやく乗るべきバスが見つかった。
タハリール広場行き。
路線番号356番٣٥٦
一応、カイロ市内中心部のバス乗り場に着くというヤツ。
距離は、時間にして40分ほど。
気になるお値段は約40円。
安い安い。
これがタクシーなら1000円だから、バカにしてる!
そしてホテル送迎だと、ホテルによっては1500円ほどとられるという。
…余談だが、この経験のおかげで、
帰国までにアラビア数字をマスターして帰ってこれた。
自分が乗車すると、バスはまもなく動き出した。
深夜のカイロ市内に向け。
んで、ちょいとビビったのは、
一応、終着のタハリールまで止まらないと思っていたのに、なぜか乗客が思い思いの場所で降車するということ。
「うーん。紛らわしいから止めてクレ〜」
「ひょっとしたらここがタハリール広場なの?」
そんな不安もあった。
だって、それ以外の所で降りてしまったら
地図が無いから、自分の位置を全く把握できない。
ここでも隣人のエジプシャンに聞きまくった。
…というわけで、なんとか目的地。
タハリール広場のバスターミナルに到着できたのであった。
思いの外治安のよさそうな街。カイロ。
ちょっと安心して、そしてお気楽に深夜のカイロを、ホテルを探しに歩き出したのであった。
(写真は、タハリールバスターミナルの風景。
花嫁花婿を先頭にした
結婚式からきたであろう一団と出会った。)
空を見上げると、満月が出ていた。
「日本ではちょうど皆既月食なんよね〜」
「みたかったなぁ〜」
一抹の心細さを感じながら、
第7夜につづける。