大学院2年生だった2007年8月末。
徐に思いつき、一人で向かったエジプトの旅日記。
帰国後、mixi上に書き溜めた未完の旅行記を完結すべく、一先ず公開済み記事を誤記脱字以外はそのままの姿でリターンズしてみる!
※古い話題が随所にありますが、2007年執筆当時のママにお送りしております 笑
正直に言いますと、
「僕、ヘルニアです。」
…というわけで、一応。
「エジプトどうでしょう」 というタイトルだけあって、話の各所に「水曜どうでしょう」の名台詞パロディーも散りばめられております。
「水どう」ファンの方、お見逃しなく!?
さてさて、ようやく日本を離陸したMS965便。
飛行時間は13時間45分!
座席は窓側、翼の後ろ。
きっちり外が見られる。
ラッキー。
しかし隣はツアー客。
たぶん座席の関係で一人な中年男性。
しかし僕はヘルニア。
長時間の同姿勢は腰にこたえるのさぁ~。
通路側なら一時間に一度くらい、
いや好きなときに、立ち上がれる。
トイレまで歩いて戻ってこられる。
けれどオレは窓側。
隣は中年男性。
ちょっと出にくい。
遠慮心が邪魔をして。
とにかく出にくいのだ。
。。。。拷問が始まった。
イタ、
イタタ。
イタ、タタタタ。
離陸後、夕食が終わって電気が消えて。
そう、着席後4時間くらいは経っただろうか。
にわかに腰が痛み出した。
ちょっと、立ちたい。。。
でも隣は中年男性。
就寝中。
出にくい。
痛い。
出にくい。
痛いぞ!
狭いエコノミーシートで
正座したり、体育座りをしてみたり。
通路を向いて横になったり、
リクライニングを倒して、
身体をピンと伸ばしてみたり。。。
その瞬間瞬間は痛みが和らぐが、
そんなのつかの間。
痛い。
いたいぞ~!
悶々とした時間。
まんじりともせず。
…しかし出にくい!
出にくいなぁ。
「いや待てよ」
「これは日本人の悪い癖だぞ?」
「遠慮せずに、ガンガン出ればいいじゃないか!」
「よし言おう!」
一念発起!
「スミマセン。
(ヘルニア痛くて)トイレに行きたいので…」
そう言おうと思ったその時だった。
軽食のサービスが始まったのだ!
始まってしまったのだった!
「いたったたあたたたたたた。」
エジプト航空は、夕食と朝食の二回の食事と、
その間に軽食のサービスがアルらしい。
その軽食というのが、
なぜか、
「紅葉まんじゅうと鮭おにぎり」
??
一体全体どんだけぇ~な軽食なんだよ。
紅葉まんじゅうに泣かされるヘルニアンなオレ。
「きっと、帰国後、紅葉まんじゅうを見る度にこのヘルニアの痛みが蘇るんだろうなぁ」
そう思った軽食だった。
ちなみに。
エジプトの宿で一緒になった何人かは、
やはり違う日のエジプト航空便で来たという。
聞いてみると、やはり。
軽食には紅葉まんじゅうと鮭おにぎりが出てきたと。
なぜ紅葉まんじゅう??
そしてなぜ鮭おにぎり?
「どこのコンビニで買ってきたんだよ!」的な、そんな感じの軽食二つ。
仲良くテーブルの上で並んでいたのが、痛みと共に印象的だった。
エジプト旅行最初の謎だった。
そして窓の外には、
夕焼け後の薄明かりに照らされる
(おそらく)タクラマカン砂漠がみえた。
イタいながらもやっぱりちょっと感動した。
そして着陸まではあと6時間!
オレは本当にまともにカイロ空港に降り立てるのか??
第5夜に続くこととしたい。続けられれば(笑)